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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
ファーイストの英雄
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ブレークアップ

「な、なんで私が・・・。」


「セーブ君、君のクラスはヴァレットだ。従者系のスキルをいくつか使えるはずだ。そしてその中に、【スワップ】という、スキルがあるだろう。」

「ッ!それは・・・。」

ベルナルドにそう指摘されるとセーブはハッとした顔をして黙り込んでしまった。


「【スワップ】というスキルは、簡単に言ってしまえば精神力を移す力だ。

精神力が足りなくなった人に分け与える時に使うスキルだが、セーブ君はジンバ君を助ける時、このスキルを使った。」

無言のまま、セーブは下を向いて俯いている。


「精神力を移し替える・・・、でもそれだけじゃ何もできな「そうか、エポック君の力と合わせると!」」

コークの言葉を途中で遮るように、ダニエルが立ち上がる。


「そうだ、エポック君の【実現する願いリアライズ】は自分の精神力の限界を使って、その時に自分が必要とする力を発現する。もし、エポック君の精神力に、セーブ君の【スワップ】を使って何人かの精神力を移すことができたとしたら・・・いや、実際にあの時は出来たのさ。

だから、ジンバ君は蘇生した。」

セーブは震えていた。彼女には分かっていたのだ。

エポックの秘密を聞いた時、自分が思わぬ形で参加していたことを。


そして、それがどういうことなのかを。

エポックも、わかっている。だから、青い顔をしたまま、何も話さない。もしかすると事前にベルナルドから聞かされたのかもしれない。





「ドンッ!」

沈黙の広まった部屋にテーブルを叩く音が響く。


「あの少年のことも、わかった。

セーブとエポックが、それにみんなが俺を助けてくれたのもわかった。

そしてセーブもエポックも、俺のために危険な立場にいることも、わかった。

それで、つまるところ何を言いたいんだ。」


俺には、その答えが




わかっている。


力を持つエポック、そしてその力の底上げができるセーブ。

2人が揃ってしまうと、それはとても「危険」に見えるのだ。

俺たちが、この力を悪用しないと思っていても、周りがどう見るか分からない。


危険を放置するより、刈り取っておきたいと考える奴の方が多いのは当たり前だ。



だとすると、この後のベルナルドの話は決まっている。





俺はベルナルドを睨みつける。

ベルナルドは一度長く目を瞑ると、意を決して

「・・・・・・つまるところね。

チームを解散してもらいたいんだ。」

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