少女との出会い
名前:ジンバ
職業:市民、種族:ヒューマン、レベル:2
体力:27、精神力:20、力:6、守備:5、魔法:4、魔守:5、速さ:5、器用:6、運:5
魔法:ヒール
スキル:なし
「ふぅ、何とかなったね。てて・・・。」
木の棒が当たった胸を押さえながらセーブは俺のほうにゆったり飛んできた。
「ごめん、俺のせいで・・・、そうだ『ヒール』」
とセーブに向けて手のひらを向けて、唱える。
淡い光が、セーブの小さな身体を包む。
「ありがとね。とりあえず、東に5キロほど歩くと村があるはずだから、こんな感じで切り抜けていけたらいいなーって。このあたりに出てくる魔物はゴブリンばかりだけどいけそう?」
「な、なんとか。頑張ってみるけども。」
とりあえず、俺はそう答える。
しかし、俺の手に残るこの嫌な感情。ゴブリンを殴ったときのあの手ごたえ、殺した時のあの嫌な感触。断末魔。
すぐに慣れるのは難しいのかもしれない。
だがそれをセーブに悟られないように、カラ元気で答える。
「とりあえず、そのゴブリンの角、とっておいて。安いけど売ることもできるから。」
ゴブリンの死骸の頭の部分についている角、触ると簡単にとることができた。
セーブ曰く、ゴブリンは死ぬと自然に角がとれるらしい。
しまう場所がないので、とりあえず服、といっても工場で来ていた作業着のポケットに忍ばせる。
とりあえず、俺とセーブは東に向かって歩き始める。
最初は「ヒールもあるし、5キロくらい何とかなるだろう。」と思っていた。
しかし実際は、一戦一戦が満身創痍、木の棒では致命傷になる傷を与えることができず、ゴブリンの攻撃を何とかかわして、すきを見て叩く、滅多打ちのくり返し。
攻撃を受ければすぐヒール。だから体力はそこまで減っていない。
しかし5戦目を終えて、角を5つ手に入れたときには、もうだいぶ疲弊してしまっていた。
「ね、大丈夫?」
セーブが心配そうに俺
の顔を覗く。まだ、村までの道のりは半分も過ぎていない。
「いや・・・、まだ大丈夫・・・。もう少し進んどかないと・・・。」
「精神力が減っているね、このままだと倒れてしまうよ。少し休んだほうがいいんだけど・・・。」
と、セーブが言うのと同時に俺はヘロヘロと地面に座り込んでしまった。ここまでで思ったよりも精神力を使ってしまったようだ。
こんな魔物が出てくる中で休んでいてはいつ殺されてしまうか、わからない。でも何も考えることができない。ともかく疲れて休みたい。そう思って、俺が目をつぶったときに。
「大丈夫?」
少女の声が聞こえた。