表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
ファーイストの英雄
64/119

俺の不安

ファーイストの街から少し離れたところにその砦はある。

俺たちがこの街に来る時に使った、抜け道のあるあの砦だ。それ以外にも砦はあるが、馬車がないと行ける距離にない。


ということで午前中の職業訓練指導を終えると、そこに向けて歩き出していた。


「昨日のエポックといい、セーブといい、なんだか不思議なことが続くものだな。・・・う〜ん。」

不安な予感を感じた俺は、砦に向かう前にスキル キノコマスターの知識を使って、以前とったソーダタケの毒抜きをしておいた。これはいざと言うときの非常食。薬草も在庫がアイテムボックスにある。毒消しの丸薬も作ったものが残っている。


「とりあえず、これでいざという時の対応は出来そうだ。」

俺はふぅと息を吐く。そろそろ砦が見えてきた。

砦の入り口に立っている男、ベルナルドだ。相変わらず貧乏ゆすりをしている。


「やーやー、待ってましたよ。うんうん。」

「お待たせしてすみません。」

「いや、そんなことはいいんだよ。

悪いんだけど、それじゃあ行こうか。」

ベルナルドは手を引っ張り、ドンドンドンドン砦の中に進んでいく。


「ちょ、ちょっとギルドマスター!一体どうしたんですか?」

俺は慌てて止まろうとする、が、引っ張られて止まらない。ギルドマスター、どう見ても前衛職じゃないのに、凄い力だ。


そうこうしているうちに、一つの扉を開ける。そこは広い闘技場のような部屋だった。壁には至る所に魔法陣が描かれている。


「この部屋はね、通称『練習室』って呼ばれてる部屋なんだけどね、うん。

今日の依頼なんだけどね、ちょっとした腕試しをしてもらいたいんだよね。」

「う、腕試しって、まさかギルドマスターとですか?」

俺は思わず飛びのいてしまう、先ほどつかまれた腕の強さを思えば、ベルナルドという男は相当強い。

「やー、安心してほしいな。僕とやりあうわけじゃないんだよ。

まずは腕試しだから・・・、このくらいがいいのかなぁ?」

そういって、どこから取り出したのか長杖を振る。長杖は、金色で派手な装飾が施されている。見ただけで高価で貴重なものだということがよくわかる。

「わが呼び声に答えよ、闇の従者よ!」

ベルナルドがそう叫ぶと、地面から黒い影が現れる。


そしてその影が、だんだんと形になっていき、出来上がったのは

幽霊戦士ゴーストウォーリアーというんだけどね。どの程度戦えるか、やってみてよ。」

「やってみてよって・・・。」

「まぁそっちにやる気がなくても、こっちから向かっていくんだけどね。」

そういってベルナルドは、長杖を俺のほうに向ける。すると亡霊戦士ゴーストウォーリアーは持っている長剣を振りかざして俺に向かってきたのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ