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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
序章 ものがたりのはじまり
6/119

初戦、そしてレベルアップ

心強い仲間「セーブ」が仲間に加わった。一人じゃないっていうのは何とも心強い。


「えっと、改めて。俺はジンバ。もともと、別の世界で暮らしてたんだけど、運よくこの世界に来れたんだ。女神さまはアルカディアって言ってたけど。」


「そう、この世界はアルカディアと呼ばれているの。魔物もいるし、魔法もある世界。私のような妖精は不思議じゃない。そんな世界なのよ。それでね。」

セーブが突然、地面を指さして

「そこに落ちている木の棒を拾って、構えて!」

「っっ!!」


俺は言われるがまま落ちていた木の棒を持って構えた。

するとその直後、「ガンッ!」と同じような木の棒がぶつかってきた。

木の棒を当てた相手、小汚い布を巻いた緑色の醜い生き物。ゲームでよく見る相手、異世界おなじみの相手、ゴブリンだ。


「あれはゴブリンよ。知能も低く、力もそれほどではない、けど集団で来ると厄介な相手。でも、一体だけなら簡単に倒せるわ。」

セーブはそういうと、俺の耳元に近づき

「私の合図で避けて、攻撃をよけたら、頭を狙ってたたいて!」

と囁いた。俺は無言で頷いた。


ゴブリンは木の棒を高く振り上げて俺に向かって突進してくる。

「3,2,1、今よ!」


大振りに振ったゴブリンの攻撃が来る瞬間、俺は大きく右にステップ。

すると攻撃をかわされたゴブリンはその勢いのまま転び、地面に倒れた。

「さ、この瞬間に攻撃を!」


俺は、倒れたゴブリンの頭を狙って、木の棒で叩く、叩く、滅多打ちした。

ゴブリンは小さく「グギュ」と声を出した。頭からは結構な血が流れ出た。


俺はその光景に少し気分が悪くなり、手を止めてしまった。殴る感触、流れ出る血、気持ちが悪い。


その瞬間、瀕死のゴブリンが起き上がり、俺めがけて木の棒を投げてきた。

「ッ!」

セーブがとっさに俺の前に出て、庇う。

木の棒とはいえ、体格の小さいセーブにはそこそこ威力があったのか、弾き飛ばされてしまう!


「セーブ!」

俺はとっさのことで叫ぶ、しかしセーブは

「・・・ダメよ、しっかりとどめを刺さないと。今度はしっかり倒して!」


「ッ! わかった!」

俺はもう一度しっかり木の棒を構えると、獲物を無くしたゴブリンに突進していき、無我夢中で乱打した。


今度はしっかり、動かなくなるまで、叩いた。



―ゴブリンを倒した!

ジンバはレベルアップした


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