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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
ファーイストの英雄
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ヒールの講習会

と、資格の説明をしたところで、こっちの世界アルカディアの人にはうまく伝わらないだろう。


半分はごり押し、もう半分はごまかしで子ども達に、騙されたと思って俺のやることを試させて欲しいと伝えた

するとなんとかリーダー格の少女が、渋々納得して受けてくれることになった。

ティフと名乗った彼女をよく見てみると、額から一本の角が飛び出している。

「彼女は、鬼人族ね。精神力に長けた種族だから、最初にやってもらうのにはうってつけかもね。」とセーブが小声で教えてくれる。




「ヒール」のやり方を実技で教える前に、まず基礎理論を事を教えなければいけない。

初級救命講習でも教わる事だが、その場に居合わせた人、いわゆるバイスタンダーが早期発見と通報、そして一次救命措置ヒールをすることが大切なんだ。


「つまり、そばに居合わせた人が、早期に発見して、早期にヒールをすることができれば、助けられる確率が上がるわけです。」

俺は落ちていた木の枝を使って、カーラーの救命曲線などのグラフや理論を地面に書いていく。周りの誰も気が付かないが、俺の身体は薄く光り始めている。


重症の場合は、誰かに応援を依頼することも大切だ。

「そこの盗賊風の二刀流の貴女、貴女は司祭様を呼んでください。そこの燕尾服を着た妖精族の貴女、ポーションを知っていますか?ポーションを持ってきてください。」

時には実演を交えながら講習を行う。

すると俺の周りの光はだんだんと会場全域に広がっていき。


いつのまにかティフだけでなく、スラムの子供達の全員が・・・。それに加えてエポックとセーブも俺の講習に参加していた。


理論が終われば、実技だ。一人一人の技能をチェックしていく。

「えっと・・・怪我をしている人が居たら、まず駆け寄ってヒールを・・・。」

「その前に周囲の安全を確認しなきゃいけない。ヒールをかけている最中に攻撃されないように。」

「あっ、そうか!

えっと、周囲の安全よし!」

まだ小さい少年も、そう指摘されるとしっかり指差し確認をする。


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

教えている俺も、受けている生徒も、みんな白熱していた。スキルの効果なのかもしれないが、そしてあっという間に三時間が過ぎていき・・・。




ーヒールをマスターしましたー

全員のステータスにヒールが追加されたのだった。

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