ピアサポート
「ピアとは、仲間を意味しています。仲間とは、職場の同僚だけでなく、同じ立場に立っている人をさします・・・。」
この記憶は・・・派遣で最後に行った工場で・・・研修で受けた奴だ。
上司の心構え、ということで、教わったカウンセリング。
そうだ、これは「ピアカウンセリング」の研修の記憶だ!
ピアカウンセラーの講習を終えた俺は、ピアカウンセリングが出来る!
そして、ピアカウンセリングが出来る俺ならば、きっと今同じ立場に追い込まれている仲間のサポートができる!できるんだ!
ーレアスキル ピアサポートをマスターしました。ー
※以下の条件を満たす時、使用することができますの
条件1 チームを組んでいるか、窮地に追い込まれていて同じ立場の者が周りに存在する。
条件2 自身の精神力か体力が5分の1になっている。
効果 ステータスアップの効果、上昇率は信頼度に比例する。
「これならどうだ!スキル ピアサポート!!」
俺がそう叫ぶと、手のひらから綿飴のような光の雲がふわふわと飛んでいって、その場にいる味方の身体に当たって弾けた。
「ヘッ、何をしやがったか知らねえが、お前も死んどけや。」
その光景を見ていたブールは鼻で笑って悪態をついた。
斧を手に取り、その斧をジンバに向けて投げようとして
「・・・んだ?俺の腕が?・・・これはいったい?」
エポックが、持っている斧ごとブールの右腕を切り飛ばしていた。
突然のことに呆気にとられていると、急に眠気が襲ってくる。冗談じゃない、こんなところで朦朧としていたら、やられちまう!
「まだレジストされてるけど、さっきよりは効いているみたいね!今がチャンスよ!!」
ふらついた背中に、エポックは藍鉄の短剣を突き刺す。痛みにブールがのけぞったところに。
「いやぁぁぁぁあああああ!」
掛け声と共にコークがレイピアを突き刺す。
コークのレイピアはブールの胸元、心臓に深々と刺さる。
「・・・俺が、そんな・・・。こんな奴らに・・・馬鹿・・・な。」
胸から溢れる血を抑えながら、ブールは地面に勢いよく倒れたのだった。




