実技試験(後半)
ーこういう時、今までの俺は資格、ともかく資格でなんとかしようとしてきた。
今も、起死回生の資格があるんじゃないかと思っている。
でも、多分それは違う。それはチームで戦ったことにならない。
もう一回考えるんだ・・・。チームで戦うことを!
「エポック!セーブ!
俺は大丈夫だ。だけど痛かったから、一泡ふかせてやりたい!」
「僕も、同じこと考えた!」
「だけどどーするのよ。このまんまじゃタコ殴りにされて・・・。」
「俺にアイディアがあるんだ。・・・と・・・で、・・・をして・・・というのはどうだ?」
俺は二人に耳打ちをする。
二人は一度眼を見開かせて驚いた表情をするも、すぐに真剣な表情に戻り。
「それ、アリかも。」
「二人に大変なところ頼んじゃうけど、いいの?」
「いいさ、なぁエポック?」
「もちろん、興奮してきたにゃー!」
俺は藍鉄の短剣をしっかりと握り、構える。
剣の刀身に精神力を再び込める。
エポックも二刀流で短剣を構えている。
二人とも、不敵な笑みを浮かべている。
そして、同時にクレミアに斬りかかっていった。
クレミアにとって、この単調な攻撃は受け流せるものだ。短杖を構えると、まずは素早いエポックの方から、弾く、ハズだった。
「ベキッ!」
ところが、剣を弾くハズだった杖の攻撃を受け止めたのは、剣を捨てて飛び込んできた俺ことジンバだった。
杖は俺の右腕にクリーンヒット!
綺麗に骨の折れる音がした。めちゃ痛ェ!
「なっ、腕で受け止めるなんて!正気ですか!?」
クレミアが驚いた表情をしている。その隙をエポックは見逃さなかった。
エポックも短剣を捨てると、クレミアの杖に飛びついた。両手で飛びついたエポック、必死に振り解こうとクレミアが振っても、杖からエポックは離れない。地面に叩きつけられても離さない。
隙を見て、なんて指示じゃ格上には敵わないんだ。隙を作らせなきゃ!
俺が作った隙を、エポックが。そしてエポックが杖にしがみついている間にできた隙に!
「近距離から、これを叩き込むのよ!」
エポックごと地面に杖を叩きつけているクレミアの後ろからセーブがいくつかの魔法石を投げつけた。
一つの魔法石からは炎が上がり、俺たちごとクレミアを包む。
一つの魔法石からは、小規模の爆発が起こる。これは投げつけたセーブも一緒に巻き込まれる。
一つの魔法石からは、小石が飛んでくる。これは全員にぶち当たった。
一発、かましてやった!
が、俺たちももう限界ってとこだ・・・な。
俺たちの意識はそのままフェードアウトしていった。




