表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
ファーイストの英雄
40/119

実技試験(中編)

扉の奥は、少し広いだけの部屋だった。何も無い部屋だ。


「では、実技試験を説明します。

それぞれ武器や魔法の用意はよろしいでしょうか?

実技試験は、私に「攻撃」することです。では、頑張ってください。」

と、いきなりジャンプして扉の前にいる俺たちから距離をとった。

いつの間にかエルフ耳の受付嬢は、装飾の施された短い杖を装備している。


「あ、遅くなりましたが、私は今回の試験の試験官のクレミアと申します。防御をしますので遠慮はいりません。ガンガン来てくださいな。」




「ほぇー、流石冒険者ギルド!

面白い試験だよねー!」

エポックはぴょんぴょんその場で飛び跳ねている。本当に嬉しそうだ。

「って、喜んでる場合じゃ無いでしょ。ともかくも一髪お見舞いしないといけないんだから。」

「そだね!じゃあ僕からいってみよっかな!」

そう言うとエポックは腰から二本の短刀を引き抜いて、試験官クレミアのところに飛び込んだ。

あれが仕入れたナイフか。ナタのような刃をしていて、一撃が大きそうだ。

ところが・・・。


「ガキィン!」

クレミアの持っている杖で簡単に弾かれてしまった。

さらにそのままクレミアは杖を横薙ぎにすると、エポックの脇腹に一撃叩き込んだ。


「ッ!!」

脇腹に一撃受けたエポックは一瞬苦痛を浮かべるが、そのまま受け身を取り、クリミアから離れた。


「あ、言い忘れましたが、私もガンガン行きますので。」

杖を両手で構えると、クリミアは、そう俺たちに言うと妖しい笑みを浮かべた。


「エポック、だ・・・大丈夫か?ヒール!」

「いてて、ありゃ強いねー。ちょっとワクワク、ちょっと怖い感じがするね。」

エポックは脇腹をさすっている。ヒールのおかげでもう痛みはなさそうだ。


「連携してかないと、大変かもね。」

「今度は俺が切り込むから、セーブは口笛でアシストを。エポックは隙を見て切り掛かってみてくれ。」


俺はそう言うと、小石をアイテムボックスから取り出し、甲賀流忍法 手裏剣をお見舞いした。


「子供騙しですね。」

いとも簡単に手裏剣は弾かれてしまう。

俺は短剣を抜いて切り掛かる。藍鉄の短剣には精神力を込めて流す。

「魔法剣!」

ところがこれは読まれていたのか、簡単にかわされてしまう。

更にクレミアはセーブの口笛で、眠らせるどころか、ふらりともしていない。


俺たちの攻撃がうまく当たらないため、エポックは斬りかかることができないでいる。


と、俺の足を薙ぎ払うように杖が振られた。

俺は受け身を取ることも出来ずに、そのまま転ばされ、そこに続けて杖を振り下ろされた。

「グガッ!」

俺はスイングでショットされたゴルフボールのように、転がり飛んだ。


ーめちゃ痛え!息ができないっ!

杖で打たれた場所は鎧が守っていたところだ。

それでも、痛みは凄い。


「ゴホッゴホッ!」

何度か咳き込むと、俺は身体を起こした。


「ゲホッ・・・こりゃチーム始まって以来の、危機だ。」


俺はどうにかできないか、考えていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ