実技試験(前半)
ー冒険者ギルドー
この世界では珍しく無い、冒険者の職業ギルド。
ここで冒険者として登録できると、依頼を受けて、金を稼ぎ、真の意味で冒険者を生業にすることができる。
街のギルドということもあって中はとても賑わっている。長い槍を持った戦士や、見るからに魔法使いと言った出で立ちの女性。
もちろん、種族も人間だけでなく、獣人もいる。
どうやら登録の受付はカウンターで行っているようだ。
俺たちは受付カウンターに向かった。
「こんにちは、ファーイストの冒険者ギルドへようこそ。今日はどのようなご用件でしょうか?」
耳の長い、そう物語のエルフのような美人の女性が挨拶をしてくれた。
桃色の、割とキチッとしたワイシャツのような服を着ている。この服を着ている人は、カウンターの向こうに何人か見えるから、きっと制服なのだろう。
俺は一度咳払いをすると。
「冒険者の登録をしたいのですが・・・。」と返した。
「はい、こちらで承っております。
そちらの猫の獣人の方と、妖精の方と、人族の貴方の三人が登録希望ということでしょうか?」
「そうだよ!僕たち三人はチームなんだよ!」
エポックが元気に答える。ギルドにきた興奮か、尻尾は左右に揺れている。
「冒険者の登録には実技試験が必要となります。支援系のジョブの方には試験の受験をお勧めをしておりません。その辺りは大丈夫でしょうか?」
「ダイジョーブ!僕たち冒険者向きのジョブだから!」
続けてエポックはニコニコ顔で答える。
セーブのジョブはチュートリアルジョブだが、支援系ではない。多分大丈夫だろう。
「わかりました。それでは実技試験の受験を認めます。
私に着いてきて下さい。」
というと、カウンターのはじの机を跳ね上げた。どうやらそこから入ってこいという意味らしい。
エルフ耳の受付嬢はキャラメル色の髪を後ろにまとめてギルドの奥にある扉に向かっていった。
「実技試験、ワクワクするね!」
ずっとエポックはハイテンションだ。
それと比べると俺とセーブは比較的落ち着いている。
「それでは、こちらが試験会場となります。」
受付嬢は扉を開くと俺たちを中に誘導するのだった。




