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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
ファーイストの英雄
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お買い物大作戦(後半)

一時間後

俺たちはそれぞれ買い物を済ませて、市場通りの入り口にいた。

エポックは腰に新しい剣を装備している。藍鉄の短剣が短剣にしては長めなのに対し、新しい剣は鞘の形から見ると割合に無骨で短そうな短剣だ。それ以外には特に新そうな装備はなさそうだ。

セーブは、武器や防具に特に変わったところはなさそうだ。ただ腰の所に小さな袋を装備している。多分、ここに秘密があるのかもしれない。

かくいう俺は一番変化があったかもしれない。革の鎧に革の腰巻、銅の兜を装備している。

靴は布でできた安物だが、新品だ。

パッと見には、こなれた冒険者に見えないこともない。


「似合ってるよ、ジンバ!」

ニコニコ顔でエポックは俺に伝えてくれた。そして

「んでね、もし良ければこれを羽織ってみたよ。」と俺に包みを渡してきた。

中身は・・・!なんと外套だ!

「ほら、なんかさっき外套選んでたから、欲しいのかなーって思ってさ。被らなくてよかったよかった!」

エポックは屈託の無い笑顔をしている。



俺は嬉しいような、少し恥ずかしいような気持ちで外套を羽織る。革でできた外套は、しっかりしている。糸にほつれもなく、丁寧な感じだ。

「ありがとう・・・大切にする。

えっと、えっと・・・それで俺もエポックにと思って。」と懐からあるものを取り出す。

それは・・・。

「この鞄、もしかして魔法の鞄!?」

「これはガラクタ市で買ったやつで、容量も市場の奴の半分しかないんだけど・・・、それにちょっとボロなんだけど。」

俺の買った魔法の鞄は、所々ほつれていて肩の紐も色褪せている。でもエポックはとても嬉しそうに、その場でバク転をして見せると

「これは、良いものにゃ!嬉しい!嬉しいにゃー!」と喜んでみせてくれた。

「ありがとう、僕、大事に使う!」

「いや、俺もエポックから貰ったこの外套、大事にする。」

と二人で嬉しがっていると・・・。


「えっと、お二人さん。

仲がよろしくて良いんだけど。そろそろギルドに行かなきゃの時間なんじゃ無いかしら?」

と、ほおを膨らませたセーブが言うのだった。

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