バトルファーマーの伝説
「ほ、ホントになれた。信じられにゃい」
エポックは自分のステータスを確認し、あんぐりと口を開けて、放心状態だ。
「俺も半信半疑だったんだけど、できてよかったよ。
次はセーブの転生をしないとな。」
「私のクラスはサポーターっていって、チュートリアルジョブなのよ。だから、レベル10まで転生はできないのよ。」
「えっと、チュートリアルジョブ?」
俺が頭にハテナマークをつけて尋ねると
「チュートリアルジョブっていうのは、うーん。説明するのが難しいんだけど、そうね。
そもそも職業、つまりジョブにはいくつか種類があって・・・。」
と、セーブは俺に説明してくれた。途中で現実に戻ってきたエポックも説明に参加してくれて、なんとなく理解することができたような、気がする。
まとめると
ジョブにはいくつかの種類がある。
・戦闘系ジョブ
剣士や戦士、ランサーなど。武器をメインに使って戦う職業。冒険者に向く。
・魔法系ジョブ
僧侶や魔法使いなど。魔法をメインに使って戦う職業。冒険者に向く。
・複合ジョブ
魔法剣士など。上級職に多く、武器も魔法もメインに出来る職業。器用貧乏になりやすい。冒険者に向く。
・支援系ジョブ
市民、農民、商人など。生活支援系の技能を身に付ける。冒険者に向かない。
・チュートリアルジョブ
一部の種族が一番最初になる職業。転職が出来ないが、レベル10になる時、いくつかの特別なスキルや技を覚え、転職できる。
ということだった。
「支援系の職業のまま冒険者になる人っていないのか?」
「ボクが昔見た村には、物凄い剛力の人が村の自警団にいて、山賊退治とかしてたよ。
その人は農民の上級職でバトルファーマーってジョブだった。」
「バ、バトルファーマー!?クワとか振るう感じ?」
「そうそう。ボクが見た人は、牛にまたがって、クワを片手に山賊たちに切り込んでいってたよ。
すごく強かったけどでもあくまで本業は農家さんだから、本職の冒険者の人には敵わないんだって。」
牛にまたがって、クワで攻撃・・・。世の中はなんとも広い。それで山賊を退治できるんだから、一芸を極めるってのは意味のあることなんだな。
と、俺がしみじみ考えていると。
「それで、ジンバはどんなジョブにするの?」
目を輝かせてエポックが俺に尋ねる。
そうだ、俺だっていつまでも市民というわけにはいかない。剣士とか、カッコいいよな。魔法も少し憧れるけど!
「そうだなぁ、何に適性があるかわからないんだけど。とりあえず、職業神の加護で自分自身に自問自答してみるか。」
俺は目をつぶって、スキルの力を発揮した。




