はじめての転職
「にゃーーーーーーー!」、「えええええーーーーー!」
エポックとセーブの驚き声があたりに響く。
「職業神の祝福って、アレでしょ。寝ないで一週間職業神に祈りをささげたり、断食したりとか、裸足で雪山にある神殿にお祈りしに行くとか、過酷な修行をして、それではじめて授けられるってものでしょ!」
セーブがびっくりした表情のまま俺に言う。
(俺のもと居た世界で言う「千日回峰行」みたいなものか。)
「もしかして、それ。ジンバの前世と関係があるの?」
「うーん、そうだな。エポックには詳しく説明していなかったんだが、俺は前世でマスターした資格という力を、持ってる。」
「シカク?」
「わかりやすく言えば、スキルや魔法みたいなもの。・・・それで前世で職業神の祝福に近いスキルを持っていたんだ。今、どうすれば祝福を授けられるか、俺の頭にイメージできる。
あとはエポックのステータスとか、そういうのが読み取れれば。たぶん祝福を授けられる。」
「にゃ―、驚いた。まさか身近にそんなことができる人がいるなんて。」
「せっかくだから、ちょっとやってみてよ。今周りに人もいないし。」
セーブが俺を急かす。歩きながら話をしていたが、確かに周りに人がいない、これはチャンスかもしれない。俺は立ち止まり。
「とりあえず、エポック頭を触っていいかな。」と尋ねる。
エポックは緊張した面持ちで目をつぶる。
俺は頭を触れた。
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彼女の適性が、わかる。
彼女は魔法にも、武器にも適性がある。これまでの経験的には武器の特性が、特に短剣のような武器の特性が活かせそうだ。そして器用さの高い彼女なら、複数の剣を持って戦うことも可能だろう。
今後魔法の適性を活用していくためにも、魔法も武器も使う、そんな職種がよさそうだ。
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「エポック、わかった気がする。そう、エポックの適性は『スカウト』だ。剣と魔法を使って仲間を助ける『スカウト』だ。」
俺がそう言うとエポックの身体の周りを光が包む。
―エポックは「市民」から「スカウト」にクラスチェンジしました。
※スカウト:短剣や魔法を使って戦うことができる。器用さや速さにプラスの補正がかかり、鍵や罠の解除ができるようになる。
現在のエポックのステータス
名前:エポック
職業:スカウト、種族:ハーフエルフキャット(黒猫族)、レベル:1
装備:銅の短剣、布の服、皮の靴
体力:30、精神力:30、力:8、守備:7、魔法:8、魔守:5、速さ:15、器用:15、運:10
魔法:トーチ
※トーチ:指定した範囲を照らすことができる初級火魔法。
スキル:鍵開け、罠解除、黒猫の護り、初級短剣術、二刀流
※鍵開け:扉や宝箱の鍵を開けることができる。開ける能力はレベルに比例する。
※罠解除:仕掛けられている罠を解除することができる。解除能力はレベルに比例する。
※黒猫の護り:黒猫族固有スキル、敵に発見されにくくなる。
※初級短剣術:基礎的な短剣技法ができる。
※二刀流:二本の武器を装備することができる。(両手で装備しなければいけない武器は、二刀流のスキル対象外)




