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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
序章 ものがたりのはじまり
15/119

市民の試練と職業神の祝福

東の山を目指し、進路を進める俺たち。

歩きながら当面の目標を話す。


エポック曰く

サポーターのセーブはともかくとして、俺とエポックは職業が市民のままでは、強い敵と戦うことができない。

「市民には戦闘面での補正がない。」ということだ。

このままレベルアップしても、能力に補正がかかるわけでもない、また、戦いに役立つスキルが手に入るわけでもないそうだ。

そのため、ギルドに行って職業適性を見てもらい、最適な職業につかなくてはいけない。ということだった。

ただ、適性を診てもらうには銅貨8枚程度のお金が必要らしい。


「んー、例えば自分で剣士ってことで、剣の練習をしていても剣士にはなれないもんか?」とエポックに尋ねたが、職業適性を受けたうえで、祝福を受けなくては、ダメらしい。


「ちなみに銅貨ってどのくらいの価値があるの?」

「んっと、僕の知っているもので言うならば、そのゴブリンの角が10個で銅貨1枚くらい。」

「ってことは、80匹の角を集めないとってことね。ヒャー、大変そう。」

セーブは肩をすくめる。


いま歩いている道は比較的安全な道だ。魔物も見ることはない。

それでも夜になるとエサを求めて、やってくることもあるらしいが、それよりも夜になると盗賊や山賊の危険が多い。


「道中で集めていくのは、大変そうだよな。何かいい方法はないか?」


このホブゴブリンの皮なら銅貨数枚分にはなるだろう。だが、生活していくためにはともかくお金が必要だ。

アギの村では食料と薬草を分けてもらうことができたが、お金はもらえなかった。

エポック自身の貯えも銅貨2枚程度しかなかった。それは、何か困ったときに使えるように、荷袋にしまってある。


「採取した植物とか、売って金にする。というのはどうかしら?」

「んー、村くらいなら売れると思うけど、町だとちゃんとした薬草や作物は、薬師や農家の人が鑑定して採取したものじゃないと価値が付かないんだよね。」


この方法もダメか、以外と苦しいものがあるな。

つまり俺らに残された道は、市民のままゴブリンを狩って80匹倒す。→銅貨にして適性検査を受ける。→晴れて冒険者!という長い道しか残っていない。


職業・・・前世の俺も苦しんだこの壁が、また立ちはだかるのか。

職業、職種、仕事、「キャリア」・・・。ん?「キャリア?」

いや、そういえば非常勤で市役所で働いていた時に「キャリアコンサルタント」の資格を取ったな。

祝福だとか、そういうのはともかくとして、職業適性を見つけるのはキャリアコンサルタントならお手の物なんじゃないのか?

いや、そうに違いない。「前世でキャリアコンサルタントの資格を持ってた俺なら、この世界だって同じようなことができるはず!」


―ハイスキル:職業神の祝福をマスターしました。-

※職業神への信仰を忘れず、修行をし、職業神の試練に打ち勝ったもの。職業神の祝福を授けることができる。


よし、よし!

予想通りだ。この資格ならもしかして、もっとスムーズに進めることができるかもしれない。


「エポック、セーブ、あのな。もしかしたら俺、できるかもしれない。」

「ん?できるって何が。」



「職業適性、変えられるかも。」


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