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100の資格を持つ勇者  作者: 小鳥遊カンナ
Cランク試験
109/119

トルストイ

7番のセーブ、9番のエポック、そしてゼエツは10番だったらしい。

それぞれ呼ばれて出て行く。

仲間がいなくなるというのは、なんとも孤独だ。


試験に落ちたら、チームを解散しなければならない。

「解散したら、どうしようか?」と頭の中のもう1人の自分が声をかける。

2人が居れば解散なんて、考えずにカラ元気で出来たんだけどな。


こういうの、なんていうんだったかな。

ー孤独な時、人間はまことの自分自身を感じるー


「トルストイ、だったかな?」

と、独り言を言っても返事は帰ってこない。

残った受験生がピリピリしているだけだ。






「受験番号17番さん、どうぞ!」

俺の前の番号の人が呼ばれて行く。

彼はしきりに剣を眺めていた。ゼエツがメッキだと言っていたあの剣をだ。

と、すると彼は筆記がよほど良くなければ落ちるのだろうか?

それともゼエツの目利きが間違っていて、実は良い物だったりして……。

とすると、落ちるのは俺らか?……なんて、そんなこと考えててもいけない。


「受かんなきゃ、いけないんだよな。」

俺はそう言って両頬を叩く。

今更ジタバタしたってどーにもならん。

そう決意したのと同時に


「受験番号18番さん、どうぞ!」

今度は俺の番号だ。


立ち上がって扉に向かうジンバの口元は、ニンマリと笑っていたのだった。

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