お宝発見ウルトラ大作戦①
「ほぉ、それでワシに声をかけたのか。ガハハ、そりゃいい。おぬしらのセンスはなかなかのもんじゃな!」
ドワーフのおっさん、ゼエツはそういってバシバシジンバの肩をたたいた。
「よく観察できとる。ワシはな、こう見えてもな、元々刀鍛冶をしていた剣士でな。剣についてはちとうるさい。
ほれ、あの剣を見てみろ。見た目はきれいなレイピアだが、ありゃメッキだ。黒錆も見えんしな。あの片手剣なんて、ひどいもんじゃ、あの下は錆だらけで、ひどいもんじゃ。それを一生懸命鑑定しているあいつらが、面白くてな、ガハハ!」
豪快に、かつ小声でジンバたちに言うゼエツ。さらに続けて
「だが価値のない剣は分かっても、価値のあるものは探せなくてな。とりあえず、あそこの剣に価値があるものはなさそうだったし。まったくもって困っとったんじゃ。」と話す。
「アタイは、この耳で探してたんだけどよ、なかなか音だけだと価値ってわからなじゃない。」
淡い黄色の髪の中から、ちょこんと小さな耳を出して話すのは、セクシーな格好の彼女、ディーアンネだ。
蝙蝠の獣人の彼女は、とても鋭い聴覚をもっている。そのため、耳で何か見つけることができないか聴き分けていたのだが、なかなかそれだけでは探せなかったようだ。
「といっても、あんたたちだってきっと大したスキルや魔法があるわけじゃないんだろ?
アタイたちと組んで、それで勝算はあるのかい?」
切れ長の瞳で威圧するように言うディーアンネ、彼女の言うことはもっともだ。
「ちょっとは、あるんですよ。少なくとも、一人一人が単独で探すよりはいい方法。
実は……。」
そういって、五人は円陣になる。そしてジンバはひそひそと自分の考えを語り始めたのだった。
「……という方法なんですよ。どうです?これなら、多少は価値のあるものを探せそうじゃないですか?」
「へぇ~考えたね、ジンバ。その方法なら『僕』だけでは探せないものが見つかりそうだね。」
エポックはグーサインを作ってこたえる。
「ガハハ、その方法、ワシも乗らせてもらうぞ!」
ゼエツも嬉しそうにグーサインを作る。
「私たちらしい、作戦だと思うわ!グーね。」
セーブも皆に習ってグーサインを作る。
最後にディーアンネが
「アタイは絶対、Cランクになるんだ!
いいかい、必ず、絶対、絶対、絶対成功させるんだよ!」とジンバに向けてグーサインを作る。
「いけるさ、きっと。
……作戦名は、そうだね。お宝発見ウルトラ大作戦でいこう。」
「相変わらず、タイトルのセンスはないな~、ジンバは。」
エポックはあきれてそう言った。




