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炎の斧士  作者: 手羽先丸
第1章-その男、ゲルボルクに立つ
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第7話-武器と犬

祝!総合1000PV突破!

5件目、6件目のブックマークありがとうございます!

ギルドホールを出たはいいが、武器ってどこに売ってんの?

今はまだプレイヤーの鍛治師はβテスター以外、素材集めに夢中だろうし。

行くんだったらNPC(ゲルボルク人)の鍛冶屋だろう。


そこまで強い斧は必要ないし。

最終的には炎を纏っても大丈夫にしたいけどな。じゃないと炎魔術獲った意味ないし。

プレイヤーに頼むんだったらオーダーメイドだろうな。そんな特殊な斧を売れるかもわからないのに作る奴がいるなら見てみたい。


幸い、金だけはたんまりとあるからな。

いい武器を買えるだろう。だが、武器ってどこ売ってんの?

取り敢えず賑やかな場所に来たけど、売ってるのは野菜とかアクセサリーとかだし。

もう、俺は最終手段を使うしか道が残っていない。

人が少ない場所に移動してメニューからヘルプをポチッとな。


ーーキュウゥゥゥ!

「パンパカパーン!私登場♪サポートナビ妖精三姉妹が次女、ナビ子です!何かお困りの事がありましたでしょうか?」

「武器屋の場所が分からない。助けてくれ」

「武器屋ですか〜? この大通りをもうチョット真っ直ぐ行ったらある剣と槌が交差した看板のお店です♪」

「分かった。ありがとな」

「では、私への用は終わりましたね! サヨナラです♪」


ぺこりと一礼してナビリオンと同じように消える。

今回、ナビ子が出て来たのはナビ子の加護の所為だろうな、ナビリオンは金髪が呼んだし。

ナビ美にはいつ会えるだろうか。あう必要はないけど、会ってみたい。


そんな事を考えてる間にナビ子の言っていた剣と槌が交差した看板の店に到着。今頃だが冒険者ギルドの看板は剣と魔法使いが使ってそうな杖が交差していた。


カランカラン


中に入ると人が10人程居る。カウンターに座ってる爺さんを除いて全員がプレイヤーだとみて良いだろう。

さて、俺も斧を探すか。店内を見回してみると、レンガの壁に木の床とカウンター。棚とかが沢山あってその全てに武器が置いてある。


斧ゾーンは……あそこか。1万円以内で必要筋力がピッタリ25の武器は無いかな〜?

無かった。が、必要筋力が23の[グレートアックス]と投げれそうな小さな斧[バレリオン]を購入した。

▫︎▫︎▫︎▫︎▫︎▫︎▫︎

[グレートアックス]

必要筋力:23

特殊効果:無し

製作者:マレオン(G)

[バレリオン]

必要筋力:18

特殊効果:風(弱)

製作者:マレオン(G)

▫︎▫︎▫︎▫︎▫︎▫︎▫︎

製作者名の横にある(G)はゲルボルクのGでゲルボルク人が作った、という事らしい。

値段はグレートアックスが8500でバレリオンが2000だった。予算オーバーだが必要な買い物だ。きっとそうだ。


武器を購入した後は防具買う金もないのでギルドに直行。E級の依頼である《ホーンラビットの肉収納》を受けた。

受付嬢に聞くとホーンラビットはツノ、肉、皮のどれかが取れるらしい。


ホーンラビットを討伐しに俺はチュートリアルの舞台だったカイデ草原に向かった。


ーーーーー


来ましたカイデ草原。

冒険者ギルドのF級依頼は街中で終わるものが多かった所為だろうが、思ったより人が少ない。

人間以外でいるのは兎と犬。犬はヴァルへイムよりかなり小さい。俺より小さい。ヴァルへイムレベルが来たらどうしようかと思った。

兎はチュートリアルと同じように太ってる。これならきっと大丈夫だ、と思っていたのは30分前。


今、俺は犬について調べてなかった事を猛烈に後悔している。


「いつまでこれ続くんだよ!」

「「「ガルルル……」」」


今、俺は十数匹の犬に囲まれ、絶賛苦戦中だ。

途中まで、途中までは上手くいってたんだ。そしたらいきなり一回りデカイ犬が出てきて群れで攻撃してくるようになった。たぶんデカイ犬を倒したら終わるだろうが、数が多くて辿り着けない。


「オラァ!!」


フルスイング、発動。8匹同時に始末。すると


「ウォォォン!!!」


デカイ犬が吠えて草陰から犬が出てくる。これのサイクル。

流石に心が広いと評判の俺でもイラついてくる。勝負に出よう。


「灯火!」


魔法系の技はまだ声に出さないと使えない。だって魔力を感じるって言われても分からんし。

草が蒼い炎で燃える。てか面白いぐらいに燃え広がってる。

勿論犬は大混乱。そこを狙う!


「狂鬼化!」

8割残ってたHPが3割になるが気にせず炎に突っ込む。HPバーの横に炎のマーク。

きっと状態異常の火傷だろうが、


「鬼の誇り!」

状態異常は消え、狂鬼化でステータスは1.5倍。


ここで

「死ねぇ!」

トマホークでバレリオンを投げる。炎で混乱している状態で避けれる筈がなく、デカ犬にバレリオンが命中したところで


「終わりだぁぁ!」

フルスイング発動。本日12度目のフルスイングは綺麗にデカ犬の胴体に当たり、

デカ犬のHPを消しとばした。


「よっしゃぁぁ!」


と叫びながら、俺は残りの犬達から逃げ始め、制限時間を過ぎてクエストを失敗したのだった。





アルテマの激闘。これを目にしたプレイヤーの動画が掲示板に貼られ、アルテマにはある異名が付く。


『炎の斧士』


と。

一章、完!まだ続きますよ?

アルテマさんは闘うと熱くなるタイプです。

掲示板会、入れるか入れないか、悩んでます

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