第4話-サポートナビ妖精三姉妹が三女、ナビリオン
総合PV300突破!少ないのはしょうがないんです( ;´Д`)
小説書くのって、難しい(泣)
ーー4852Gを手に入れた!
という表示を見ながら周りを見ると……
突っ立ったまま目を見開くイケメン。
尻もちをついた体勢のままボケっとこちらを見る金髪。
歓声をあげる野次馬達。さぁ、足りないのは何?
こ・た・えはナンパされてた美少女。ダヨ!
……はぁ。目の前にいるんですけどね。
メッチャ目をキラキラさせて。
ディゼオ君を見ろよ。余裕だったじゃねえか。
「凄いカッコよかったです!リアルで武道とかやってたんですか?あ、私セリスって言いますフレンドになりませんか?私……」
「こんな装備の奴に負けるなんてありえねえ!俺が弱体化したんだ!GMコール!」
ナイスだ金髪。ただ、立って言えばもっとマシだったな。体勢がダメだ。
ーーキュウゥゥゥ!
おっと、GMって誰が来るんだ?
「パンパカパーン。私登場。GMコールで呼ばれて来ました。何か問題がありましたか?」
ナビ子と同じような格好。サポートナビ三姉妹のナビ美かナビリオンだろう。
「私はサポートナビ三姉妹が3女、ナビリオンです。」
「俺が弱体化してるみたいなんだよ!初心者装備の奴にPvPで負けるなんてありえねぇ!」
三女の名前が一番カッコいい奴だった。だが、俺もβテスターがこんな簡単に負けるのはおかしいと思う。
「それはあなたの戦い方の問題ではないでしょうか?」
と、PvPの映像を見ながらナビリオンが言う。
「一応確かめてみてくれよ!」
「分かりました。現実世界のあなたの情報は分かりませんが、ゲルボルクでの貴方の身体情報を読み取りますね。」
ナビリオンが金髪に手をかざすとピーっと緑色の光が金髪を包む。
「特に異常はありませんね。βテスト時のスキルに慣れて今のスキルでは本領が発揮できなかったのでは?」
「それでも、俺はこいつにたった3撃でHPを消し飛ばされたんだぞ!この銀髪に至っては1撃だ!」
確かに。こいつそんな速く負けてたんだな。
「プレイヤー〔ディゼオ〕はレア種族、ドラゴニュートの種族スキル〈ドラゴンフォース〉による強化と首への攻撃による即死判定のせいですね。プレイヤー〔アルテマ〕はもともと攻撃力の高い斧に、高い筋力。二角鬼人の種族スキル〈狂鬼化〉に、よる強化と最後の首への即死判定ですね。今回は相手が悪かったということです」
明るくて元気っ子という印象だったナビ子とは違って、淡々としたした話し方をするな。
長女のナビ美はどんな話し方をするのだろう。
「それでは、帰りますね?私。他に何かないですか?」
金髪→俯いて無言。
銀髪→首を横に振っている。
美少女→熱い視線をこちらに向けている。
野次馬→無言
俺→戦利品のチェック
「また、問題が起きたなら気兼ねなくお呼びください」
ぺこりと一礼してナビリオンは消えた。いや、帰った……のか?
帰る家があるかは知らんけど。
もう事件が終わったのなら金髪に情けをかけてあげよう。
「で、少年。所持金全部は可哀想だから半分は返してやろう。βテストの時の10分の一になるがなんとかやって行けるだろ。」
そうβテスターは所持金と1部のアイテムを引き継げるのだ。つまり少しぐらい減っても大丈夫!
十分の一が少しになるかは金髪の考え方次第だが。
「あ、ああ。」
いまだに混乱している金髪はよく考えずに肯定。よし。
儲けた。偶数だから綺麗に2等分できてしまったが、2426Gは大きい。
装備をちょっと良くできる。
「じゃあ、俺はギルドホールとやらに行ってみるわ。」
ゲルボルクにはギルドが存在している。とβテスターがコメントしていた。
「あの!」
美少女が呼び止めてきた。
「フレンドになりませんか?」
「ああ、いいぞ」
一回言われた気が……。断る理由がないけど。
「じゃあ俺もいいか?オッサン」
オッサンって言うな。
「いいぞ。後、俺はアルテマだ。オッサンって言うな」
「分かったぜ、オッサン」
だからオッサンって言うな。
「じゃあな」
俺は今度こそギルドへ向かって歩いて行った。
尻もちついたままの金髪と、銀髪と美少女、もう半分以下になった野次馬に背を向けて。
だが今、ギルドホールと思われると思われるそれなりの大きさの建物のドアを開けた瞬間、1m80cmはありそうな大男が俺に向けて飛んできた。
ギルドでは人間大砲系のサーカスをやっているのか。
取り敢えず大男はギルドホールの中に蹴り返してやる。
「ぐお……!」
ドターン!と音が大男が地面につくと同時に聞こえる。
痛そう……。だが人間大砲をやったサーカス団を恨め。
そんな事を考えながら中に入ると灰色の髪をした少年が男達に絡まれている。がギルドは静まり返っていた。
なんかあったの?
寝取り展開はありません。主人公は女性と恋愛関係にすらなれません。運命なんです。
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