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炎の斧士  作者: 手羽先丸
第3章-ピラミッドは頂上から作られはしない。byロマン・ロラン
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第31話



皆様、お久し振りです。

最近更新が遅くなっていますが、打ち切りは絶対に無いのでご安心ください。

Q.×様、こちらの方は?

A.仙人様です。


そんな遣り取りが爺さん達の間で交わされている間、俺が何をしていたかと言うと……


精神統一だ。


あれである。仙人である証に仙人に成った時に手に入れたスキルを発動させていた。

だって仙人って言って優遇して貰ってんのに仙人じゃないって言われたらヤバいじゃねえか。

それに、この先にイベントで悪魔とか出ても戦えるようにする為の準備だ。爺さんが如何にかするだろうが、運営の出すイベントなら何があるか分からないのだ。

例えば爺さんが悪魔への弱体化魔法をかけて力尽きるとか、亜空間に俺だけ連れ出されるとか、ギックリ腰でヤられるとか。

そもそも教会に悪魔が出たら大問題だがな。


「ーーそうですか、はい。……では伝へておきます」


てか、俺の目的はマジクに行ってファイアーな斧とかを鍛えるためだよな。

こんな所で時間をかけてると他のプレイヤーに抜かされるかもしれない。


「では、アルテマ殿。アルマセル教会の中に入りましょうぞ」

「ん?ああ。分かった」


……だが、いかにもファンタジーな雰囲気で、無駄にデカくて神々しい建物を見ると中に入りたくなるのもまた真理だと思う。そうだろ?




名前に何の捻りも無い教会に入ると、そこはヨーロッパ風のベンチや蝋燭の置いてある結婚式の写真に使われるような物ではなかった。

どうやらこの教会は幾つかの部屋の別れてるらしく、扉が見える。たぶん、目の前にあるデカイ扉が聖堂行きだな。

他の女神像の後ろにある扉はそれぞれの女神への礼拝堂ってか?


「目の前にある扉が聖堂への扉、他の扉は左から炎の女神様、水の女神様、木の女神様、風の女神様、土の女神様、光の女神様、闇の女神様への礼拝堂でございます」


「礼拝の仕方とかは在るのか?」

「いえ、特には……しかし、出入りする時には聖堂で祈りの挨拶をするのが普通ですな」

「分かった。取り敢えず祈り方はどんな方法でもいいのか……」

「ええ。種族や住む地域によって違いますので」


つまりそれだけ文化が在ると。中々考えられているなぁ。

礼儀作法云々が無いなら、炎の女神様ってのに祈っておくか。


「じゃあ、一回礼拝しようと思うんだけど大丈夫か?」

「ええ。でも、私も聖堂に行くのでもう少し同じ道ですな」

「確かに……そうだな」


そうだった。聖堂に寄るんだ。礼儀作法についてしか興味無かったから忘れてた。

爺さんと共に聖堂への扉を潜る。すると、さっきまで居た場所とは違い大量の聖職者と思われし人が俺の視界を阻む。祈ってる奴が6割、立ち話が2割、忙しそうでは無いが掃除やら何やらをしているのが2割ぐらいか?

これだけ広いと掃除も大変そうだな。


「ここがアルマセル教会の聖堂です」


と爺さんが言う。分かってるよ。

すると爺さんは額、鼻、胸の順に右手の人差し指と中指で指した後、胸の前で開いた右手に左拳を当てた。

そして一礼。 格闘家かよ。


もちろん俺は日本人として柏手を2回打つ。

詳しい作法は分からないけど神社じゃないから大丈夫だろ。


「じゃあな爺さん。色々ありがとう」

「いえいえ。仙人様(アルテマ殿)に会えたことに比べれば」


思っていたのとは違いイベントもなく平和に爺さんと別れることもできた。

つまり……次はお楽しみの御祈りタイムだ。

ん?さっきの?あれは教会に入ったことを神様に伝える挨拶だ。入る前じゃないと挨拶をしてはいけないとかそんな決まりはないだろう?だから大丈夫だ。タブン。




炎の女神の礼拝堂に入った第一印象は、そうだな。

《トマト畑にケチャップぶち撒けてファイヤーした現場》

だな!


つまり真っ赤。赤い壁に赤い装飾に赤い炎。ご丁寧に空気を入れ替える為と思われる換気口まで赤だ。

これ、礼拝堂って言っても、女神じゃなくて悪魔だろ。絶対そっちの方がしっくり来る。羊の心臓かなんかを捧げるんだ。しかも火を炊いてるから熱い。

だが、祈らなければ来た意味がない。流石に祈っただけでゲームオーバーは無いだろ。


パンッパンッ!


2回柏手を打って祈る。

いつも炎魔術と鬼火ありがとうございます。願わくば斧に炎を纏ってカッコ良く闘えるように成りますように。


ーー炎の女神、フィニアスの加護を受けました!


おお?早速、仙人の称号の効果が出たか?


《フィアニスの加護》

炎の女神フィニアスの加護。『炎系スキルの効果の効果上昇・小』『精霊や聖獣、特に火系統の精霊や聖獣から懐かれやすくなる』

※仙人の称号で効果が強化されています。


結構役に立つな。

だが、気が付いたか?諸君。炎魔術や鬼火の威力が上がればそれだけ武器の耐久値も早く削れる。

つまり現状は邪魔になるだけだ。


しかし、貰ったからには御礼をしなければならない。

もう2回柏手を打って心の中で御礼を言って、暑苦しい礼拝堂を後にした。

だが、礼拝堂の外に出ると外に待ち構えていたらしい爺さんが


「炎の女神さまの加護の受け賜りまして、誠におめでとうございます」


と微笑みながら言った。

え?なんで分かった?

づの打ち方を教えて下さったxaxsa様、レイ様ありがとうございます!

サブタイトル決めるのが面倒くさくなってきたのでいきなり章が変わるかもしれませんが、特に気にしなくても大丈夫です。予定ではアルマセル出発までが3章ですが……。


《次回》ボッチアルテマ、パーティーを組む!?(サブタイではありません)

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