第30話
メリークリスマス!
クリスマスプレゼントにと思って更新しました。全然プレゼントになって無いって?そんな事は作者がることです。
俺は今、アルマセルにある教会の前にいる。そして、俺の隣にはなんか明らかに高そうな法衣を着ている爺さんがいる。髪は白いがふさふさで、背筋もピンとしているので髭を伸ばしていなければもっと若く見えただろう。
そして、2人の法衣を着た男女が頭を下げている。
「ホッホッホ。ココが、この国最大の教会、通称《アルマセル教会》ですぞ」
「そのままじゃねえか」
何でこうなった。俺はなんもしてねえぞ!
ーーーーーーー
20分前
「デカイな……」
アルマセルに着いた俺は、外壁にある門の前に並んでいた。
前後に並んでいるのはいかにもって感じの聖職者とその護衛らしき人。冒険者のように革の鎧を着けて一人で並んでいる奴は見当たらない。
俺?俺は革の鎧なんて着けてないぞ?なんてったって、初心者装備の《初心者の鎧》は金属製だからな。まぁ、なんか重くて薄汚れているが。
そしてその列だが、長い。
参拝者がこんなに来るとか、流石この国で一番大きい教会がある街だな。宗教って恐ろしい。
5分ぐらい待っていると
「少し……よろしいですかの?」
「ん……?」
なんか高そうな法衣を着ている爺さんが話し掛けてきた。
俺は神様に嫌われるような事してないぞ?
やったのはチョットしたイタズラは小学生の頃やっていたが。
「貴方様は、仙人様でいらっしゃいますか?」
「ああ、それがどうかしたか?」
そういや、なんか3バカトリオが言ってたな。仙人は聖職者から敬われるとか。
「やはりでしたか! アルマセルにお越しなったのは巡礼で?」
「いや、マゼクに行くついでだ」
「それでは、あまり時間をここで取るわけには行きますまい。この老人に付いてきてくださいませんかの?」
「あ、ああ……」
これは付いて行くべきか?別に時間がかかっても良いが、並ぶのは面倒くさい。だが、この爺さんに付いて行くと並ぶより面倒くさい事が起こるような気がする。
だが、爺さんはもう歩き出してしまっている。付いていくしかないか。
列から外れて関所に進んで行く。
関所に着いたが、他の人が並んでいるのとは違う、全然人の並んでいない関所だった。門番らしき男が出てきたが、爺さんが懐から印籠? みたいなのを出す。あれか?この紋所が目に入らぬか!とか言うのか?
「失礼します」
男が紋章の少し下を触ると印籠の上に紋章の立体映像みたいなのが出た。
「では、お通り下さい」
男が頭を下げて俺に道を譲る。違った、爺さんに譲る。
この爺さん、俺が思ってるより地位が高いかもしれない。つまり、この爺さんについて行けば他にも融通が効くかもしれない。
だが、嫌な予感の的中率が2段階ぐらい上がった感覚も、俺は感じた。
地位の高い者に付いて行くとロクな事がない。食事しようと言われ付いていけば、そこら辺にあるレストランでなくドレスコートの有るレストランに着いてウロ覚えのテーブルマナーで食事させられたのは今でも覚えている。
まぁ、この状況なら食事に誘われても断れそうな気がするが。
「では、行きますぞ」
「ああ」
目に入って来た景色は白を基調とした街並みと大量の人、そして巨大な教会だ。
ついでに、教会も白い。街の人間も教会の制服のようなものなのか、白い法衣や白いローブを着ているから白すぎてキツイ。
「白いでしょう? この町に初めて来た方は皆その様な感想を持つと聞きます」
「ああ。清潔感溢れる街だな」
勿論、正直な感想は言わない。言えるはずがない。
この爺さんなら許してくれそうだが、周りを通っている人間が聞いてないとも限らないしな。
「では、教会へ行きましょうぞ」
「え?」
「何か疑問でもありましたかの?」
俺、教会に行くとか言ったか?
「マゼクに行く途中だと言わなかったか?」
「見る限り、そこまでお急ぎの用事では無いのでしょう? 初めてこのアルマセルに来たのなら、ゆっくり観光でもして下され」
「確かに、急いでいるわけではないな」
「では、この街の一番の見所である教会に行くのが最善だと思いますがの?」
なんか言い包められた気がする。しかし、断る理由も無い。
教会に行ってみたかったし、問題はない。問題はないが、この爺さんと共に行く必要は無い。
「ワシが案内すれば、さっきの関所みたいに融通が聞くと思うのですが、何か問題があるのなら、遠慮しときますぞ?」
「いや、頼む」
何もしないで時間を消費するのは御免だし、列に並ばなくていいのは良い事だ。
それに、そんな事言われたら断れねえよ。
「では、行きますぞい」
爺さんが歩いて行くので付いて行く。
爺さんは教会へ一直線に進んでるのに、人に当たっていない。というか、周りの人間が爺さんに道を譲っている。やっぱりこの爺さんは偉いのか。
一直線で、人の間を縫うように歩く必要も無かったから、教会には結構早く着いた。
すると、教会側から2人の男女が出てきて、頭を下げる。
「大司祭オールド様、お待ちしておりました」
「少し、遅くなってすみませんの」
と、爺さんは2人に言うと振り返って俺にこう言った。
「ホッホッホ。ココが、この国最大の教会、通称《アルマセル教会》ですぞ」
「そのままじゃねえか」
もう少し名前を考えてつけろよ。どうしてそんな名前なのかとか、ツアーの人が言うことなくなるだろうが。
そしてふと思う。2人の男女は言っていた。大司祭|《大司祭》オールド様、と。
つまり、今の状況は、二人の人間が頭を下げてる前で大司祭がフレンドリーに正体不明の男に話しかけている図となる訳だ。
どうしてこうなった。
独身貴族諸君、安心してくれ。アルテマさんもクリスマスに隣にいたのは法衣を来た爺さんだ。
以前、感想でつの濁音とすの濁音の使い分けが出来ていない、というご指摘を受け、修正しようと思っていたのですが、ローマ字打ちのつの濁点の打ち方が分からないので、この小説をもっと早く更新してほしいと思い、なおかつ親切な人はどうかご伝授を(_ _)




