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炎の斧士  作者: 手羽先丸
第3章-ピラミッドは頂上から作られはしない。byロマン・ロラン
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第27話

目の前には強大な魔力を持つ存在がいる。


正直言って逃げたい。気分的にはアレだ、檻の中でアナコンダとタイマン。アナコンダ見たことないけど。

今、物凄く魔力感知を手に入れたことを後悔している。あれだけ苦労したのに持ってて仇になるとは。


「女王様方、お連れしました」


と敬礼みたいなのをしながらセルリアネが報告している。

俺も何か言った方が良いか?どうもアルテマです、とか。

でも変なこと言って消し飛ばされたら洒落にならない。せっかくここまで来たんだからせめてもっと情報がが欲しい。

取り敢えず挨拶だけしとくか?


「こちらが仙人様のアルテマ殿です」

「へえ、貴方がねえ」

「2角の鬼人族……」

「仙人様か」

「結構カッコイイじゃない」

「…………………」


なんかゴニョゴニョ言っている気がする。

ついでに、中にいた人物はセルリアネを入れずに5人だ。

なんか、プレッシャーで大きく見える……気がする。大きく見えても10cmが15cmぐらいに感じるだけだから十分小さいけど。


「アルテマです」


と言って礼をする。

これが一番確実だな。

女王様方は5人で見つめ合うと1人ずつ自己紹介してくれた。


「仙人様、よくぞおいで下さいました。私は妖精族五星王が1人フェルニスと申します」

「同じくオリエスと言います」

「ヘルニエスと言います」

「ヨライニオと申します」

「………アスセラです」


……どう反応するべきだ?

どうやら仙人ってのは予想以上に敬われる存在らしい。


俺は初めましてアルテマです、はいそうですか。ぐらいで挨拶を終わらせたかった。

沈黙がツラい。


少し沈黙が続くと一番最初に名乗ったフェリオスだっけ?が話を進めてくれたが。


「アルテマ様、いきなり招待して申し訳ありませんでした。ですが仙人様が訪れたと聞いたらどうしてもお会いしたくて、ついついお呼びしてしまいました」

「いえ、いきなりお邪魔したのはこちらですし、麗しき女王様方の顔を一目見ることが出来迷惑だなんて思えませんよ」


にこやかに答える。

腹の探り合いみたいな会話だな。本当にそうだったら俺の方が見透かされて終わりそうだ。


「で、その心は?」

「早く次の街に行きたいで……いや、本心から会えてよかったと思っています」


しまった。ついつい本音が。


「ふふっ。大丈夫ですよ、仙人様にご迷惑はかけません」


危機一発ってか?仙人様にご迷惑はかけませんって仙人じゃなかったらどうなんだよ。

……そもそも呼ばれないか。


「ですが、せっかく来てくださった方に土産も渡さないのは五星王の恥。何か土産として仙人様に相応しいものはないでしょうか?」


試されてる気分だな。実際にそういう意図を含んでるんだったら金とか妖精とかはアウトだ。斧もきっと無いだろう、体格的に。

何にするべきか……。


!!


あれがあった。

もうそろそろなんとかしたいと思っていたあのアイテムが。

それ(・・)をボックスから取り出して土産を願う。


「それではこの卵の調理ほ……いや、孵化のさせ方を教えていただけないでしょうか?」


口が滑った。これで2回目だ、これも女王の威圧感のなせる技だろうか?

出した卵はマビスさんから受け取ったスピードドッグとアクロバットドッグのハーフ、ヴァルヘイムの卵だ。犬なのに卵を生むという怪奇現象が起こるのは、きっとゲームだからだろう。


正直言って卵は孵化させたくない。食費が嵩むからだ。しかし、マビスさんに善意で渡された卵を調理するなんてできない。善意じゃない気もするが。

いや、あれは絶対厄介なものを押し付けようとする目だった。


「少し触らせて頂いても良いでしょうか?」

「ええ」


別に良いと答えたらいきなり卵が浮いた。これも魔術か?もしかしたらスキルかもしれない。

そんな俺の疑問に満ちた表情など気にする様子もなくフェリオスは卵を様々な角度から見る。他の女王はフェリオスを見てるだけだ。


1分ぐらい卵を見るとこちらを見て診断結果を教えてくれた。


「この卵は魔獣、それも犬系の卵と思われます。私の予想では、スピードドッグとアクロバッドドッグ、それにガーディアンドッグの混血だと思います」

「スピードドッグとアクロバッドドッグの混血なのは確かだな」


凄え。当たってる。


「で、その卵の孵化の方法ですが基本的には2種類あります。

1つ目が孵化用の魔道具を使うことです。簡単で誰にもできます。これが最近では一般的ですね。

2つ目は魔力を卵に与えることです。孵化用の魔道具は魔石の魔力を使いますが、その魔力を自分の魔力で補うということですね。これは、魔力操作と魔力量が必要になりますが生まれた魔獣が懐きやすくなります。従魔にしたいならこらがオススメです」


フェリオスのの言葉で一つ、選択肢ができた。生まれた犬を売ればいいんだ。しないけどな。

魔力を与える。つまりあれができるな。ありなら魔力を与えるのも楽だ。


「ありがとうございます。従魔にしたいので自分の魔力を与える事にします」


この後少し雑談をした後、女王の間(命名:俺)を出た。

最初に自己紹介した女王様はフェリオスではなくフェルニスです。5人同時に覚えようとしてアルテマさんは失敗しました。


祝!10万PV!

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