第26話
大変お待たせ致しました!
湖周辺の光っていた部分に近ずいた俺ある程度近ずくと……景色が変わった。
レベル的には田舎から東京に行ったレベルだ。
点々と木が生えその周りに少し草が生えていただけの岩山から、緑が多く花が咲き誇る山へ。と思ったら緑が多いのは湖の周りだけだった。
だが、緑が多いのよりもインパクトがあるのは光だ。蛍みたいに発光している物体が飛んでいる。その色は様々で、赤青黄緑白に紫と巨木の上で見た光の正体はこれだと思われる。いや、絶対これだ。
その光もちゃんと見てみるとなんか妖精みたいなのがいる。大きさは身長10cm前後で羽もちゃんと背中に生えている。顔つきは幼い。
「なんだ……これは?」
思ったことを言葉として発した瞬間にまだ妖精達が俺に気がついていなかったことを理解した。
一斉に俺を凝視。身体に穴が開きそうなぐらいこちらを見た後、
「鬼だ……」
と呟いてフルフルと震えだし
「鬼人族が襲撃してきたぞ〜!」
と叫びながら逃げてしまった。いや、侵入?しただけで襲撃はしてないし。
変に追っても怖がられるだけだから事態が落ち着くのを待っていると、なんか強そうな雰囲気の一団が前に進み出てきた。
「鬼人族よ!もう好きにはさせないぞ!」
前に先頭に浮いている妖精が宣言してきた。
俺、ここに来ただけで何もしてないよな?
「かか……れ……?」
攻撃されるのかと思って〈体術〉がいつでも発動できるようにしていると何故か交戦するきっかけになる言葉にクエスチョンマーク。
戦闘妖精、違った。先頭に浮く妖精は何度かまばたきすると焦ったように質問を重ねてた。
Q1
「あ…貴方様はお一人でしょうか?」
「ああ」
Q2
「き…今日ここで何があるか分かって襲撃に来たのでしょうか?」
「なんか湖の近くが光ってたから来てみた」
Q3
「わ…我々に危害を加えるつもりでしょうか?」
「いや、全然」
Q4
「せ…仙人様で御座いますか?」
「一応そうなっているな」
Q5
「申し訳ございませんでした!」
「気にしてないから大丈夫だ」
おっと、Q5はなかったか。
にしても仙人ってそんなに凄いのか?
俺的には仙人の称号よりも修行をやりきった事の方が嬉しかったが。正直、仙人とか胡散臭い称号よりも使えるスキルとか武器が欲しい。特に武器が欲しい。
「仙人様、申し訳ありませんが女王様に面会をしてもらえないでしょうか?女王様達が今回の事件に大変興味を持たれたようで」
俺への呼び方が仙人になった。
なんか亀の甲羅を背負いたくなる。そしたらビーム出せるかな。
「別に良いが、女王様『達』とは?」
「そのままの意味ですが?」
「複数の国の王が集まっているという意味か?」
「妖精族には国が存在しません。ある程度の地域のまとめ役を女王様と呼ぶのです」
「ほう……」
やっぱり魔力が多い妖精が女王になるのか?
ついでに今、俺は女王の下へ歩いている途中だ。
先頭に浮いてた妖精、セルリアネと言うらしいが、その妖精が案内してくれている。
歩きながら周囲を見ているが周りに妖精達ががずっといるので景色がよく見えない。
だが、家のようなものは見当たらないし、木に穴を開けて住んでいるわけでもなさそうだ。
生活の跡も見当たらない。ここは集会所みたいな場所なのか?てかそもそも妖精って何を食べるんだ?
初めて会う種族だから当然だが、妖精って謎で溢れているな。物語でも深く語られないし。
「着きました。この結界の奥に女王様達がいらっしゃいます」
またザ・結界みたいな結界だな。直径3mぐらいの薄い水色の四角い大きめの箱で結構固そうに見える。
女王が複数人集まっているのは分かるが、一体何人集まっているのだろう。セルリアネに聞いてもここではお答え出来ません、て言われたし。
セルリアネが結界に触れるて
「セルリアネです。失礼します」
と言うと5秒後ぐらいに結界に穴が開いた。……20cm程。
確かに身長10cm前後の妖精なら十分な大きさの穴だな。こうやって侵入者が入れないようにするのか。
「少しお待ち下さい」
と行ってセルリアネは結界の中に入っていく。少しと言ったのは嘘ではないみたいで、3分後には俺が入れる大きさの穴が開くと共にセルリアネが出て来て
「どうぞお入り下さい」
と言ってきた。3分で王女に説明して他所者を入れる許可を取れるってことはよっぽど信用されてるんだろうな。
そんなことを考えながら中に入ると中には魔力感知がこれ以上無いほど反応する存在が複数いた。攻撃されたら俺、死ぬな。
今後も遅れることがあるでしょうが、そのうち更新するので気長にお待ち下さい。




