私は、このカンケイをやめたいのです。
あぁ。また、またやってしまった。
乱れたシーツ。ベッドからはみ出された服。隣で寝てる、彼。
昨夜は久しぶりだったものね…
眠る彼が愛おしく、見た目に反して柔らかい髪を撫でながら…想う。
何時になったら
私は彼から離れられるのだろう、と。
彼と出会ったのはまだ私が高卒したての新人だった
。
彼はベテランのえらい人で私の指導役になった。
『これからよろしくね。』と。
それから、私は彼のもとで働き、学び、勉強の日々を送った。
彼とは良好な関係だったと思う。
仕事は仕事で、
プライベートはプライベートで。
彼は周りとのコミュニケーション距離がうまかった。
『俺、結婚してるからね笑』
ある時、彼が先輩と話しているときに聞いた言葉。
今は奥さんと離れて暮らしている、とも。
そのときはどうも思わなかった。
何時からだろう。
彼の部屋に入り浸るようになったのは。
私が気になっていた本を彼が持っていると聞いたから。
何時からだろう。
彼の部屋で寝泊まりするようになったのは。
夜遅く、終電も逃して帰れなくなったときから。
何時からだろう。
彼とこんな関係になったのは。
寝るとき、彼がいつも後ろ髪におやすみのキスをするから、…ううん、違う。私がキスしたかったから、私から求めたの。
あの日から私たちの関係は少し、かわってしまった。
誰にもいえない、内緒の関係。
やめなきゃ。
なのに、
私は、
もう、
この関係を、
やめることができない。
かきたくなったので。
意見ありましたら、是非ー。