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ボクの一方的なみんなへの想い  作者: 架吹明音
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みんなへ 5




周りの人の視線が大声をあげていたボクに集まっていた。そんな目で見るなよ。

周りにいた人の中には入江さんもいた。入江さんは心配そうな顔をしてボクに聞いてきた。


どうしたの?


って。

ボクは親父と喧嘩しただけ…って答えたんだ。

入江さんはボクの言いたくないって気持ちがわかったのかそのあとは何も聞いてこなかった。

でも後々ボクは思ったんだ。

あの電話を最初から聞いていたら喧嘩した内容なんてすぐにわかるなって。

だから、入江さんは聞いてこなかったのかな…

なんて思いながら、帰路についたんだ。


でも、最初から聞いていなくても、何回も引っ越してきた入江さんには途中からのボクの言葉だけで引っ越すってことなんとなくは分かったかもしれないね。

それで、その話にも触れられたくないボクの気持ちにわかったんだろうね。


この街に来てからまだ1年もたっていない


嫌だな。行きたくないな。せっかく、入江さんが背中押してくれたのに。

また、友達できるかな。また独りになるんだろうな。


ごめんね。みんな。

やっぱり、みんなを悲しませることになるんだ。

それとも、みんなはボクがいなくなるから、

うれしくなる?

かなしくなる?

邪魔者がいなくなって愉快になる?

楽しくなる?


ボクの半年の楽しかった思い出は、

なぜか、入江さんが来た時からしかなくて、

入江さんとの思い出で詰まっていた。

入江さんにまで邪魔者などと思われているかと思うと、

今まで以上に胸が苦しくなった。


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