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みんなへ　４

そう、ボクは一人じゃなくなった。

みんなと少しだけど、話せるようになったし、みんなの笑顔を見ることができるようになった。

このときの楽しく学校生活を送れるようになったボクには、この先に悲しいことが待っているなんて思いもしなかった。

みんなと話せるようになって、みんなの笑顔が見られるようになってから約1週間。

ボクは突然かかってきた父親からの電話に出たんだ。

内容は

　また、引っ越すことにな　った。

ということだったんだ。

その時ボクは自分でもわからず、父さんに怒りの感情をぶつけていたんだ。

また引っ越すの!?

なんでついていかないといけないの!?

なんで、やっとみんなと仲良くなれたのに離れなきゃいけないの!?

また友達作り直さないといけないの!?

また友達に忘れられる…

また、独りになるんだ…

ということを電話の向こうで聞いている父さんに向かって。

校内だってことを忘れていたかのような大声で。