45 この世界の医者ってすごいらしい
...私は決して下ネタを使ったとは思っていない。
寛三:「それじゃあ次に、②、剣士として、剣士を敵に回した場合の...」
ポーク:「それはもう簡単ですよ。状況により武器を変えながら、それで―」
寛三:「ちょっと待つんじゃ。すごいのう、ちゃんと覚えておった。じゃが、人の話は最後まで聞くもんじゃぞ」
ポーク:「...すみません」
寛三:「その②、「剣士を敵に回した場合」、それの復習を吾輩と戦いながら思い出してもらう」
ポーク:「えぇぇえぇぇえええ!?!?」
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......なんか今断末魔が聞こえた気が...大丈夫なんだろうか。
水造:「盛り上がってるようだな」
松下:「いや確実に悲鳴でしたよね今の。声裏返ってまでいましたよ」
何言ってんだこの師匠。
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寛三:「じゃが、それが一番効率がよかろう?世界一(おそらく)の剣士と戦う経験もできる、戦闘しながら吾輩に教えてもらえる。断ることはないと思うんじゃが...?」
ポーク:「いやいやいや、何を言ってるんですか。我は今日、剣術を教えられてばかりのひよっこです。ひよっこどころかまだ卵子が受精してすぐレベルですよ。この世に剣士として産まれてすらいない。そんな人に世界一と戦えは...」
寛三:「もちろん、殺す気は毛頭ない。木刀で戦う。しかも死なないよう手加減もする」
ポーク:「...?」
寛三:「きょとんとしておるな。木刀もあるんじゃよ。練習用でな」
ポーク:「あぁそうなんですね。そしたらまぁ...木刀取りに行きますか...」
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水造:「よし...もうそろそろ寛三たちが見えてくるぞ」
松下:「というか、声ならちょっと前から聞こえてますけどね。なんて言ってるか聞き取れはしないけど」
でも多分なんか力んでるとかそんな感じの声だから戦っているんだろう。ポーク、修業つけてもらえてよかったな。
水造:「お、見えたな」
松下:「本当だ......これは修業なんですかね。ただのリンチってわけではないですかね」
別に医者をやってたとか看護師やってたとかそんなことじゃないが、傷がすごすぎる。
血もだらだら、あざが大量、たんこぶで頭がびょーんって伸びてるように見える。考えつく木刀で叩いた場合の傷のオールスターだぞ。
水造:「多分大丈夫だ。根拠はない」
松下:「えぇ!?流石にこれは、すぐ助けた方がいいですよ!」
水造:「どうせ後で病院に連れて行けばいいだろう。このまま見ておこう」
この世界ではそんなものなのか。とはいえあれはダメなんじゃないのか...?
ただまぁ...うどん侍にやられた私の傷も医者によって治せてるほどだから、そんなもんなんだろう。言われた通り見といてみるか。
松下:「...まぁわかりましたけど、やばそうだったら行きますからね」
水造:「あぁ、それでいい」
水造:これで飛び出して助けに行こうとしたら、フェアズンウォールで妨害しておくか...
正直なところ、今すぐにでも飛び出して助けに行きたいが...まぁ後先考えずってわけでもなさそうだし、見守っておくか。
寛三:「流石にもういいじゃろ。さぁ、傷を治すために病院へ...」
ポーク:「いや、まだ...まだやります」
寛三:「じゃが、ポーピーク殿にある掟が許さないのじゃないか?」
ポーク:「すでに...忠誠を誓った者はいるんです...だから、寛三さん...あなたとはまだ戦えます...」
すごい...ウェントへの忠誠をまだ破らないのか。もう死んでしまったっていうのに...
そのポークが住んでいた村の掟はそんなに大切なものなのか。
水造:「たしか、お前さんの友達に忠誠を誓ったんだよな」
松下:「はい。すでにうどん侍によって殺されましたが...」
水造:「...そうだったな」
...て、あれ?寛三さん、ポークが掟で負けた者に忠誠を誓うっていうことを知っているのか?師匠なら試験会場に居たしなんとなく知ってるかもしれないが...今までにそのことについて話したってことだよな。まぁ今から戦うってなったらいうかもしれないか。
寛三:「そうか。それなら吾輩とも戦えるな。じゃが、吾輩はもう戦ってほしくないんじゃ。じゃから、速攻でかたをつけるぞ」
ポーク:「はい、それでいい...」
はぁぁ!?なんだあのスピード、あの短時間...いや一瞬で気絶させた!そのために確実に狙ったであろう箇所に攻撃を行って...あれが勇者、世界一の剣士ってことか...!
寛三:「おい、水造、ポーピーク殿を速く病院へ連れていくぞ」
水造:「わかっとる。一応お前さんもいくぞ。戦ってすぐだからな」
松下:「わかりました...あれ?ここから町ってかなり遠いですよね。どうやって行くんですか?」
水造:「どうって...あぁそうだな。お前さんはまだ経験してないんだな」
松下:「...へ?」
なんか...本能が...本能がやばいと言ってる!
水造:「ほれ、いくぞ」
松下:「...え?待って待って待ってーー!」
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...あれ?着いたのは...
松下:「ここって寛三さんの家じゃないですか。町じゃないですよ。忘れ物でもしたんですか?」
水造:「違うんだ。忘れ物とかじゃなくて、この家の...地下に用があるんだ」
地下とかあったのかよこの家。ただのポツンとした普通の一軒家かと思った。
松下:「...でも、地下に行って何があるんですか?」
水造:「何かあるわけでもないがまぁ...強いて言えば高速移動するための道路がある...とでも言おうかな?」
松下:「は、はぁ」
寛三:「まぁ体験したらすべてわかるじゃろう。ポーピーク殿のために急ぐぞ」
『高速移動するための道路』...まぁだから現世で言うところの高速道路が地下にあるってことか。
...てか冷静に考えて道路だけなのかよ。つまり車的なものはない...動く道路的なやつなのか?それが高速...それって本当に安全に移動できるのか?直立すら難しそうだが。
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松下:「えーっと、ここがその...高速移動するための道路ですか...?」
水造:「あぁ、そうだ」
いやいやいや、これ...ただの地下では?しかも土とか石や岩剝き出しの、舗装すらされてない地下だ。
まぁものすごく長く続いてるし、確かに道路としては使えそうだが...
松下:「これただの道路じゃないですか?」
水造:「さぁ、ぶっ飛ばすぞ、お二人さん!」
松下:「ぶっ飛ば...えぶっ飛ばす...?すみません、ぶっ飛ばすってどういグァァァァアアァアア!」
まってこれ、なんかものすごい...押されてる!?後ろから何かに押されている!
なんというか冷たい...それにものすごく硬い...なんか最近どっかで......あ!これ岩だわ!
となると、師匠の魔法とかそういうことか。とはいってもこれ...ものすごいスピード過ぎて止まれないのでは...え結構深刻な問題じゃないか!?
...これはどうやって止まる気なんだろう。もうなんか一周回って冷静になってきた。
ん?あれは...本当に一瞬だが見えたな。もう一つの違う方向への穴。おそらくいろいろな方向に枝分かれしてるんだ。これ方向転換も難しいよな。
...は?
待て待て、なんか圧力が弱くなった気が...てか解放された感覚...まずい!多分だがこれ...止まった!しかも急ブレーキ!
このままだと、床に激突する!なんとか耐える方法は...よし、無詠唱でもいい、魔力を全力でつぎ込む、ウィンディン!
えー、すみませんでした、かなりの期間休んでしまいました。
何とか頑張って書いてくんで、許してください。
あと不定期にします。それとクリスマスのスピンオフ書きます。




