36 火力とスピードの理不尽 其の五
"波""乱"のうどん侍戦ですが、終演が迫って参りました。
ぜひ、最後までお楽しみください。
よし、なんとか止まれた...けど、いつ追撃が来るか分からんし、油断はうどん侍と戦うときは常に大敵!
気張っていこう。
...とはいえとりあえずこんな空中にいるのは危ないな。雲の手で支えてるとはいえ。
プリック:「ウィンディン。」
んー、降りたはいいけど、壁に当てられたりしてくらうダメージはでかくなるのか?
まぁ、即場外の危険よりはまだましかぁ。
...この間合いはなんだ?
何かこの空間を挟んで牽制をしあっている...と思う。自分の戦闘なんだけど。
...ほんとうどん侍攻撃してこないけど、何をしてるんだ?
まさかボーッとしてるなんてことないよな?
こっちは油断大敵だとさっき心に示したのに、すぐにそっちはボーッと...油断の権化だろ、ボーッとするなんて。
うどん侍:「Tsukimi Style...」
なるほど、聞こえたぞ。次は月見流か。
今分かっている月見流の技は、【居合い】と【月の攻撃】、【影駭】に、【響震】だ。
この二つの中で注目すべき技は、考える暇もなく月の攻撃だろう。
見た感じすごい広範囲の攻撃、急な向きの変更も可能、さらには霹靂を実質無効化するときた。
あからさまなるバグ技、今まで見た中で魔法以外だと最強の技。
...どうしろと?
一応まぁ影駭と響震もかなりの技だが、真っ正面から受けて、なんとか避けれた。
影駭&響震が来たら余裕ぶれるわけでもないが、多分あれなら避けれる。
...次は何を出してくるんだ、うどん侍!
うどん侍:「Gekko MoroteDuki.」
技名:月光諸手突き
効果:完全なる火力に特化した突き技。月光かのごとく真っ直ぐに、正確に敵を突く。火力に特化したため、スピードはそこまで速くない
月光諸手突き...
まぁ諸手は知らんけど、突き技ということは分かる。
しかし、この子鮫の雨の中、こっちまで通ってこれるのか?いや、もしかしたら自傷覚悟の捨て身か?
それなら...って、まったくスタートしないな。
まさか、技名を言いはしたけど、
心の中のうどん侍:『ちょっと子鮫の中通るの無理そー』
ってなったのか?
いや、ただまだ獲物を狙う捕獲者の顔で、諦めてる感じではない。
...好機を狙ってるのか...?
でも、こんな子鮫と言う大雨の中、すり抜けてこれるんだろうか。すり抜けてこれるタイミングがあるんだろうか。
現在進行形でうどん侍は子鮫に食べられてる。
通る場所だけが子鮫が落ちてきてる訳ではないんだ。だから、その好機を狙ってるこの時も、子鮫からの攻撃を受けてる。
なのになんで...なんでこんなにまだこっちに集中できるんだ。
...っ!来る!足を後ろに後退させた!
想像してたより遅い...多分月の攻撃よりも遅いんじゃないか?
速いとは言い切れないスピード...しかし、危険な匂いがする!
何か、今までの月見流ってのは、どちらかと言えば、絶望やら、恐怖やら、そういう感じだった。
ただしかしこれは、シンプルな危険、命の危機を感じる!
これは確実に避けなくてはならない技、一撃必殺だ、おそらく!特に理由はないが、なんとなく!
プリック:「ウィンディン!」
まずはこれで自分は動く!
そして、いつもどおり、ここでランダムウェザーを!
プリック:「ランd...はっ!」
まずい!
私は今、いつもどおりランダムウェザーを放とうと思っていた。
しかし、思い出した!
本当にまずいこと、あと使えるランダムウェザー、その回数はまさにあと一回!
一回使えばもう魔力切れで倒れてしまう!
この最後のランダムウェザー、これは確実な切り札になる。
もしこの切り札がバレているとしても、唯一の高火力を出せる技、大切に使わなくては。
うどん侍:「Seriously? Maybe it's because it's not fast.」
次はまた何を言ってたんだ今。
本当にもう...もっと英語ちゃんと勉強しとけば良かった!
......まーた動かなくなったし。
しかしこれはなんか...動いてないんじゃなくて、動けてない感じがする。
だって、突きの終わった後のフォームのままで...まさか、今の技、【月光諸手突き】は、その後に動けないようになるっていうデメリットがあるのか、まさか!
ならば、これを利用したら...よし、これだ...!これで、おそらくは勝てる...うどん侍に...!
うどん侍、ここからは、ショータイムだ...!
この私、プリックパルティ...いや、松下幸喜による、最高のショータイムだ...!
うどん侍、一番近くの特等席で、なんなら特別に実際に体験までしてもらおう...最高のショーを...!見せてやる!




