35 火力とスピードの理不尽 其の四
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
水造:『お前さんの適正は、前出てきた通り、天候だ。』
松下:『はい。...それがどうしたんですか?』
水造:『そして魔法は、それに似たものに進化することがある。』
松下:『どういうことですか?』
水造:『例えば...お前さんが雨についての魔法をたくさん使い、理解があれば、また理解が深まれば、進化をする。』
松下:『雨が進化?』
水造:『どうなるか、それは自分の目で見てみろ。』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そういうことね、師匠。
今ならたしかに、前師匠が言ってたみたいに、雨を進化できそうだ。
これなら、うどん侍ももしかしたら───
プリック:「雨...進化させるとしたら私は...あえて小雨に!」
実況:[プリック選手による雨がなにかに変化していきます!]
水造:「これは...流石...まぁ、生まれがな。」
実況:[なんでしょうか、解説の水造さん!]
解説:{あぁ、すみません。いわゆるこれは、魔法の進化でしょうか。果たして、お前さんの大雨はどう進化するのでしょうか!}
プリック:「子鮫!」
技名:子鮫
効果:完全なるオリジナル技のため、文献無し
そりゃそうだ、今、急に閃いてできた新しい魔法、技だからな。
その内容は......!
実況:[すごい!さっきまで雨が打ちつけていたのに...鮫が...!鮫が降ってきています!どういうことでしょうか!]
解説:{これは、プリック選手が使用していた【大雨】という魔法が、進化して、【子鮫】...つまり小雨に変化したのでしょう。}
そのとおりだ。
そして、この技の能力...それは、雨のように、小さい鮫を打ち付ける、しかも噛みついてくる......と予想している。直感がそう言ってくる。
だから多分正しい...多分ね。
つまり、これで私のところへ来る来ない以前に、これで動きを封じれるはず!
プリック:「ぜひ、地面に出血多量で倒れてくれ!」
もうお願い、倒されてくれ。
このまま、降り注ぐ子鮫に噛み殺されてくれ。
正直残酷だけど、それを今は願っている。
どういう心変わりなんだと自分自身を思うけど、ウェントの敵討ちだ。
非情だとしても、無情だとしても。
ウェントの敵討ちとして、今だけは、心を鬼にして、というか心を失くして、今だけは、うどん侍、あなたの死を願っている。
うどん侍:「Ehhhhhh!」
まじか!ここにきて予想外...投げるってマジ!?
持ってるナイフも小さいからそんな精密な技術は無い、
ウィンディン......は投げられた角度からのブレがまっすぐすぎて風が当たる面積が少なすぎて無理か。
いや、シンプルに避ければ良くないか?
ホイッ...めっちゃ簡単だったけど......いや違う、本番はここからなのか...!
投げた刀の後ろにすでに大ジャンプですでに近くまで跳んでいたのか!
そしてあれなに、持ってるの...首につけてたマフラーかよ!
あれだったらそこまで即効の攻撃ではなさそうだけど...何かしら狙いがあるってことだよな。
じゃあ今度こそ...!
プリック:「ウィンディン!吹っ飛べー!」
このまま、場外まで!
水平に動けばもう場外にいけるほどまでジャンプしてんだ、ワンチャンこのまま場外勝利できるか......!
よし、角度スピード、共に良好!
......いやそうだった、うどん侍は、壁に強い意識を持ってる。だから、壁に当たる高さでなくても、壁を意識してなんとか耐えるかもしれない!
.........え?なんで私が場外の方に吹っ飛んでんの?
しかも、うどん侍の高度がものすごい下がってる!?
な、え、何?
あ、うどん侍から私の首までに何かが伸びてる...ってこれ例のうどん侍がつけてたうどんだ!さっき持ってた!
......てことは完全にここまでが計画、作戦、予想。
してやられたりってことか。しっかりこのまま場外敗北待った無しだしな。
でもそれなら、こっちにも良い案があるんだよなぁ。
プリック:「雲の手!」
これで掴んで私もろとも場外へ!または高度が上がりきらなかったら壁に衝突!
うどん侍が耐えたら耐えたってことで、私は場外にいかずなんとかこっちも耐えれる。
プリック:「壁に当たるか、私をここで倒し損ねるか、どっちがいい!」
さぁ、選べ!
刀だってさっき投げたせいでもう先に場外行きをしている。
だから、刀で雲を切るなんてことはできない。
完全な、究極の二択!
よし、掴んだ!
ただなぜだ、なぜ動かない、なぜ少しも動かない!?
まさか、壁に衝突するのを何にも思っていないのか!?
ならば、こっちから壁に当てにいくのみ!
壁に叩きつけろー!
まてまてまて、次は急に全力疾走!?
しかも、叩きつけようとしている壁に方向に!
何をする気なのかは分からない、ただうどん侍の思う通りにしてはいけない!現に今私はそのせいで吹っ飛んでるんだ。
叩きつけるのは中止だ、絶対に止める!
壁の反対側に力を入れて...って!
もう場外に近いじゃないか!
うどん侍:「You're already in my hands!」
あなたは、私の手の中に...か。なんとなくだけど。
とりあえず、今は場外に持っていかれないように全力で!
プリック:「ウィンディン!さらに今の雲の手を取り止め、新たな雲の手でコロッセオの縁を持って、動きを止める!」
これで...なんとか動きを......!
ちな雲の手を使ってた時の松下の心
「これで刀持てば良かったなぁ。」




