34 火力とスピードの理不尽 其の三
まさか、霹靂を真っ正面から受けるというか、捌けれていた...
まだ、まだ勝機はある...のか?
いや、ないかもしれない。
基本的な私の勝ち方としては、死ぬ気で霹靂をぶちこむなんだが、いやさっきのみるとなぁ...無理かも。
そして基本魔法は使えるときた。
ワンチャン適正もなにかあるかもしれない。
いや、さっきの考え方からしたらあるとしか考えられない。
もー、勝ち方考えたいのに攻撃来るかもしれないから集中できないし!
もう適当にぶつかっていくしかないのかなぁ。
ちょうどやっと降りてきてくれたし、それもありだなぁ。
いやいや!無しだ無し!
知性を失ってはホモサピエンスである意味が分からん。
何か、あるはず。
剣術ができて、魔法も使えて、ムチまで。
そんな人でも、なにか欠点というか、穴があるはずだ。
戦略で漬け込めるような穴が。
それを死ぬ気で探す!避けながら、考える、探す!
うどん侍:「Tsukimi Style, Eigai...」
技名:影駭
効果:自分を見えなくする技。というより自分を見えにくくする技。ニュアンス的には後者が正しいが、実際の効果は前者である。月が雲などで隠れるか、新月であるか、周りから光が来ていなかったら発動可能な技
なっ...え?消えた...!?
まずいぞこれ、どこだ。
流石に暗いからって見失うなんて事は絶対ないはずだ。
だから、完全にそういう技なんだ。
消える前に放った言葉...エイガイ。
月見流のエイガイって技がおそらく自分を消す技ってことか。覚えておこう。
それはそうと、どこから現れる、うどん侍。
完全な奇襲というか、書いたままに夜襲。
うどん侍:「Tsukimi Style...」
来た!どこ、どこから...
うどん侍:「Kyoushin.」
技名:響震
効果:相手に響くような震えを与える、それにより恐怖心を一気に上げ、精神的に少しだけ動きを鈍らせる技。特に理由などはなく、そういう技。影駭と同時に使い、奇襲を決める際の仕上げ技として使う事が多い
なんだこれは...体が思ったように動かない...
膝が震えて、頭にひどく低い音の耳鳴りが聞こえて...
我ながら珍しく怖い...
いや...だめだ...
恐怖心の操るそのままにやっていたら簡単にやられる。
そこか!
プリック:「ウィンディン!そしてそこに!ランダムウェザー!」
んー?うどん侍、ランダムウェザーと聞いた瞬間に上を向いた...
攻撃モーションだったっていうのに、急に上向いてどうしたんだ?
そうか!ランダムウェザー=霹靂、つまり雷だと思ってるのか!
さっきと同じように捌けると思ったのか!
...いや、同じように捌いたほうが
じゃあなおさらここはあれを狙いたい!
...よっしゃ狙いどおりこいつを引けた!
プリック:「霰!」
そう、いつもは正直お払い箱になりがちな霰。
しかし、私は考えていた。
ワンチャン、ウィンディンを重ねがけして霰を放ったらスピードが速くてすごく強いのでは?
と。
ってことで、雷が来るものと思い込んで上を向いてるうどん侍に、霰キャノンをおみまいだ!
ビュゥン!
なんか今までに聞いたことのない風を切る音!これは期待できる!
しかも音のとおりにめっちゃ速い!
うぉー!まさかの霰がうどん侍吹っ飛ばした!
流石にそのまんま壁に衝突とまでいかなかったけど、あのうどん侍を不意打ち的な形とはいえ吹き飛ばすことに成功した!
この霰キャノンは使えるかもしれない。
ん?今思ったが、うどん侍って壁に対して強い意識があるんじゃないか?
いつもの撃破手段もそう、ウェントを倒そうとした時も、さっきの魔力爆発の時も、まぁそれはそれっぽくだったけど。
そして今の吹き飛ばされた時も、一瞬で反応して刀を下に突いて減速をして止めた。
さっきも言ったけど、うどん侍には壁に強い意識を持っている。
...作戦立てるのに使えそうだな。
うーん...って、考える時間をそう簡単に与えてくれないなぁ。
うどん侍:「Tsukimi Style, Iai.」
技名:居合い
効果:温玉流でいうところの抜刀と同じである。しかし、こちらは切る際や移動のスピードと距離が抜刀より劣っており、変わりに近ければ近い程ダメージが増しやすいという点や、切るまでのスピードと切った後の隙を小さくしやすい特徴がある。また、温玉流を使うべきタイミングで居合いを使うと、反動ができてしまう。逆もしかりである
なっ、いや、少しだけいつもより遅いか...
でも結局はものすごい速いぞ!
そういう技か...?
居合いって言ってたから、抜刀とは少し違うのか。
多分、
居合い➡️遅い
抜刀➡️速い
って感じがするな、受け手側からすると。
ただデメリットしかないなんて訳ないだろうし...
ちょっと不安だな。
もしかしたら、直前になったら急に速くなるとか...無くはないな。
いや、本当に遅いやつだこれ。
簡単に避けれるな。
それはそうと、つまり壁に意識があって、衝突すr...
うどん侍:「Tsukimi Style, Iai.」
まずい!こんな至近距離でさっきの居合い打たれるとか想像してなかった!
こんな距離で避けれるのか?
まずは下に
プリック:「ウィンディン!」
これで上に浮く!
けどどうせうどん侍なら
ジャンプで飛んできて、そのまま切る!
何てこと多分普通にやってきそう。
ならば、ここで
プリック:「ランダムウェザー!」
ウィンディンが残ってる間に!
プリック:「大雨!知ってるか?うどん侍。私の大雨で移動速度が遅くなる理由は、雨水が信じられんくらい重いからなんだ。」
そして、その重さがゆえに、私はジャンプ出来なくなることもあった!
今私はウィンディン+ジャンプで、かなりの高さの場所にいる。
プリック:「さぁ、うどん侍...あなたは、ここまで届くか!?」




