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29 魔法バトル大会(ショー) 六幕目 アンコール VSアーケ

ドゴッ


っぶな、って、まぁ当たりはしちゃったんだけど。急にまっすぐから左からのパンチに変わったんだもの。

というか直接ダメージのパンチもさることながら、直接以外の付属攻撃にもめっちゃダメージデカそうだったんだが、すごすぎるだろ。

何あれ?もうワンパンチなのにあれで爆発まで行かないでいいでしょ。これは流石に修正待ったなしだよ。


アーケ:「えぇ?すご!あれを耐えるの?完全に直接に当たったよね?」


プリック:「いや、本当に目の前の当たる目前で急にバンッっ音が聞こえ始めた時はどうしようかと思った。」


いやー、もう本当に、当たるーっていう目前で急にバンッ!って聞こえ始めて、何この技二つを組み合わせたの?やばいやつやんって思っちゃった。


アーケ:「ただ、なんで直接のパンチも耐えれたの?」


プリック:「まずはウィンディンでスピードを抑えて...」


アーケ:「だからいつも以上に抵抗を受けたんだ。」


プリック:「そっからは全力で体を右にずらしたんだよ。これで勢いを少しでも殺す。つまり、勢いを全力で殺して何とか生き残ったんだよ。」


アーケ:「え...そんな方法があったなんて。いままで絶対的なワンパン攻撃だったのに...」


まぁ、何はともあれさっきの全力殺し爆発パンチは耐えたから、やっと策戦どおりに動ける。

ってか今更だけどあの爆発は何?ほんとに付属品とかおまけ的なダメージくらいしか食らってない。あんま痛くも熱くもなかった。


あーいやいや、いかん。策戦どおりに、しかし臨機応変に。

策戦、実行だ!


アーケ:「ピカッ!」


またか、その攻撃。

そして、その攻撃は本当は光ったりせずにただの威嚇攻撃であることも知っているんだ。

ここは、ちょっと怖いけどさっきの体験を信じて堂々と。アーケさんはどうせ攻撃に来るだろう。

なら、今のうちに壁際に移動しておこう。


アーケ:「シュルシュルシュル」


プリック:「って!今私が移動してる途中でしょうが!」


ん?いや、攻撃系のオノマトペじゃない?

なんだ?何が魂胆だ?

あー、ただの移動のためか。こっちに来てる。しっかり来てるなら好都合。

一反木綿状態から打てるかは知らんけど、そのあたりから何かを放つつもりなんだろう。

それは困るなぁ。今迎撃できるランダムウェザーも元からわかる通り運ゲーだし、あと二回のうち一回を使うのは困る。


アーケ:「なんでさっきピカッて言ってあげたのに、何も対策してないの?大丈夫?」


え?まさか、あの今回のほうはブラフでも何でもないガチピカッでしたか?


プリック:「うわっ...眩しい!目が...目がー!」


アーケ:「この調子じゃ耳を破壊する用のオノマトペも使わないでよさそうだね。」


プリック:「んだとオラ!聞こえてんだよ!」


まじで、アーケは腹立つこと言うなぁ。

しかしこれ、かなりまずい。今だけじゃなくてこの試合の後にも後遺症として残りそうなんだが...

そんなレベルでかなりまずいかも。本当に白くシャットアウトしてる、視界が。

治りそうにもないし、このまま戦うしかない。

今使える五感は、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。まぁ一つ味覚という今使えなさそうなのもあるから、確実に必要そうで使えるのは三つ。最低でも常に聴覚だけは研ぎ澄ませておかなくては。


アーケ:「ふわっ」


また次は何が狙いだ?

まさか!目が見えないこの間にふわっを使って体を浮かせ、場外に、それこそ押し出すっていうのか。

もしそれが実現したらめっちゃいやらしいことするな。本当にやめてほしい。それこそ残った三感をしっかり研ぎ澄まして受けないと確実にやられる。


アーケ:「めっちゃ身構えてるね。大丈夫、たぶん考えてることはしないから。ひゅっ!」


うーん、考えてたこと以上にいやらしいことをされますなぁ。

流石に避けるとかして変に動いて場外に行ったらバカすぎるからウィンディンで何とか耐えるしかない。

別にゲーム的な感じでHPがあるわけでもない。我慢すれば終わる話。

...とは思ったけど痛すぎるな。

人間が耐える前提の作成され方じゃないな、この魔法の作り方は。本当だったら避けて避けて、逃げ回りたいレベル。


アーケ:「そして大変そうなところに、ぐしゃっ!」


アーケ:これは流石に耐えれないはず。あの変なプラムインサンってのもこのひゅっで飛ばしている小石やら砂が壊してくれるから、申し訳ないけど倒せるでしょう。ごめんね、あんたを殺す気までなかったけど、これくらいやらないともう倒せない気がする。


ぐちゃー

なんというか、「ぐしゃ」というより、「ぐちゃ」に近い状況だった。

そのオノマトペを発せられた直後、耳に聞こえてしまった私は、その、「ぐちゃ」というにふさわしい死に方をしてしまった。

体が捻じ曲げられ、2、3週くらいしたら、体が引き裂かれ、私は死んでしまった。

──────────────────────────────────────

?1:「カット!俺はこいつがある程度まで進んでギリギリで負ける―...みたいなことが起こると思ったのに、なんかワンパンされるって...」


?2:「ちょい不満な感じ?」


?1:「あぁ。まだほかの、理想的なパターンがあるはずだ。」


?3:「じゃぁ、あれする感じ?」


?1:「あぁ。Take2、カット!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

プリック:「あ?んー?えっと、あれ?なんで生きてんの?しかも傷もないし...」


いや、しかも多分魔力も回復してる。どういうことだ?何が起きたんだ?

確実にさっき私は殺されたはずだろ?


案内人:「もうそろそろ移動をお願いします。」


そろそろ移動って...ん?何、敗者王決定戦でもするのか?

いや、でも対戦相手はアーケさんだし...


プリック:「って、アーケさん!?」


アーケ:「何、あたいじゃ嫌だ?」


は?敗者王決定戦だったら勝ったアーケさんは出ないだろ。

なんだ?本当に何が起きてる。まさか何らかのドッキリ?

いや、それなら気絶させる方法はそんな死にそうなレベルの攻撃しないでいいでしょ。

それに、ドッキリだったら名演すぎるなぁ。まるでこれが普通...みたいな感じだ。


一応、こういうのは話に乗ってあげて、ちゃんと移動しよう。



実況:[さぁ!四幕目の第二回戦、開幕です!]


いや、違う、ドッキリとかじゃない...周りもまるで一回目かのような振る舞いになんなりに...

まさか...時間がループしてる!?

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