表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
195/198

高校三年生。第三十回美山高校人気ランキング 男子編 比・亜・那



「わー」パチパチパチパチ。


「なにこれ。こんなことやってんの? 那奈たちは」


「非公式で」


「どんだけ投票集まってんのよ」


「二百ちょいくらいかな。女子だけだから」


「私のとこに投票用紙来てないけど」


「だって比和子は聞かなくてもどうせ玉様じゃん。紙の無駄」


「あっそう」


「結構面白いんよー」


「そうそう。彼女持ちの男子は凄いランク落ちるんだよね。でも結局トップスリーは不動だったんだけど。しかしなんと今回、不動のトップスリーの牙城が崩されました!」


「うっそー。それってスゴイことじゃないん!?」


「へぇー」


「まず第五位。じゃじゃじゃじゃじゃん。二年A組。進学特化。五十嵐翼くん」


「誰よ」


「二年の野球部の男子。須藤の後継者と言われるほどの、和風イケメン人たらし」


「あぁ、あの子なん」


「亜由美ちゃん、知ってるの?」


「うん。前にちょっと委員会で一緒になって、優しかったんよー」


「では第四位。じゃじゃじゃじゃん。三年A組。進学特化。御門森豹馬」


「あぁーやっぱり豹馬くん、落ちちゃったん」


「彼女出来たからね。それでも四位だもん。上々じゃん。鼻が高いでしょ」


「それだけ破局を望んで狙ってる人数も多いってことなんよね」


「頑張れ、亜由美ちゃん」


「ででで、第三位。じゃじゃじゃじゃじゃん。二年A組。進学特化。福田雅紀くん。去年卒業した福田先輩の弟」


「マジで!? 兄は農業科なのに弟は進学特化だったの!? 兄は母のお腹に脳みそ忘れてきたんじゃない!?」


「比和子ちゃん、言い方……」


「生徒会長だからね。人気が無いと出来ないよー。文武両道を絵に描いたような男子。でも少し天然ボーイ」


「天然なんだ」(笑)


「天然エピソードはいっぱいあるけど、一番笑ったのは……ほとんど全部」


「そこは割愛しないで教えてよ」


「じゃあ次ー。同率一位。三年A組。進学特化。正武家玉彦。須藤涼。順当過ぎておもしろくないわー」


「あ、私まだ投票してないから、こっちに一票」書き書き。


「えっ!?」


「えー。比和子ちゃん、須藤くんに一票!?」


「だって玉彦は見た目だけでしょ。他の子と円滑にコミュニケーション図らない人間なんだから。だったら須藤くん一択よ?」


「比和子ちゃん、シビア……」


「玉様に比和子が誰に投票したのか絶対に言えないわ……」


  続く。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ