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「玉子、貰ってきましたー」
「御苦労さまでした、多門。そこに置いてください」
「はいはーい。あ、南天さん、さっきのプリン、固まりました?」
「あぁ、そろそろですね。玉彦様と比和子さんをお呼びして来てください」
「はいはーい」
「何度も注意していますが、はいは一度で結構です」
「はい」
「お二方ー、プリンの時間です」
「わっ。ほんと? 今行くわ。玉彦、プリン食べに行こ」襖、スラリ。
「生クリームはあるのか、多門」
「冷蔵庫にはあったよ。立てればすぐに食べられるよ、玉ちゃん」
「……玉ちゃん?」比和子二度見。
「……玉ちゃんだと?」玉彦三度見。
「……次代、様」(やっべ。希来里のが移った)
了。




