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「てゆうことがね、クリスマスにあったの。どう思う、お父さん!」


「まぁ、澄彦だから」


「お屋敷の中もすんごいことになってたんだから!」


「南天、大変だっただろうなぁ」


「後始末も大変だった!」


「楽しそうで良いじゃないか。ところで正月休みはいつまで居られるんだ?」


「冬休みが終わるまで居ようと思ってたんだけど、玉彦が、うるさいから」


「そうか。早めに帰ってあげなさい。玉彦くんも寂しい思いをしてるだろう」


「でもお正月は何かとお屋敷が忙しいから私は居ない方が良いみたいなんだよね」


「そんなことないだろ。もしあれだったら早めに帰って祖父じいさんの家にでも居れば」


「……お父さん。私を早く村に帰したがってるでしょ?」


「そんなことは無いぞ」


「おかーさーん! お父さんが! 早く帰れって言う!」


「もうもう。何を大声出してるの! 私たち、三が日が過ぎたら旅行に行くのよ。三人で」


「私は!?」


「だっていつまで居られるかわからないのに、予約なんて出来ないでしょ」


「マジか……」


「そういうことだからな。大人しく村へ帰れ、比和」


「ていうか、正武家のお正月って何してるんだろ。お父さん、知ってる?」


「知らん。新年の挨拶とか色々あるんじゃないのか? 言われてみれば正月、何してるんだろうなぁ」


「澄彦さんと学生の頃、お正月には会わなかったの?」


「まぁ忙しいと思ってたから、声を掛けたことはないな」


「そうなんだ。帰ったら聞いてみよ」


  了。



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