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高校一年生編 玉・豹・須・玲


ぴんぽーん。「須藤はいるか」


「あら、玉彦様。涼! 涼! 玉彦様がいらっしゃったわよー!」


「今行くー」階段トントン。


「それにしても玉彦様。大荷物」


「うむ。大量にあるので押しつけに来た」


「そうなんですか。押し付けに」息子は何を押し付けられるのかしら?


「お待たせー。もう、母さん、あっち行っててよ」


「はいはい。玉彦様ごゆっくりー」


「うむ」


「とりあえず二階に。それ持ちます」段ボール箱ずっしり。二人で二階にトントン。


「須藤にそれを押し付けに来た」


「え? 押し付けに?」箱を開ければチョコレートの山。


「食べきれぬ」


「あー……。実は僕も……」部屋の隅に大量のラッピングの山。


「お前もか……」


「うん……」


「涼ー! 豹馬くんも来たわよー!」二人で顔を見合わせる。


「須藤! お前、チョコレート好きだよな!? 持ってきてや……ったぞ……」


部屋に大量のチョコレート集まる。


「うち、チョコレート倉庫じゃないんだけど」


「……すまぬ」


「……すまん」


「それにしても高校生って凄いねー」


「玉様も上守がいるのに貰ってるもんな」


「上守さんのこと良く知らない子たちがいるからね。もしかしたらチャンスあるかもって思ったかもね」


「で、相変わらず上守からは……」


「……ない」


「余計なこと聞くなよ、豹馬のバカ」


「比和子は日本人だから……」


「日本人でもこんだけ渡してくるイベントだけどな。てゆーか日本くらいなんだろ。こういうの」


「だから追い打ちを掛けるなって」


「チョコレートだけが愛情表現ではないのだ」握りこぶし。


「でも手っ取り早い愛情表現」


「豹馬。いい加減にしろよ。玉彦様と上守さんがそれで良ければいいんだよ」


「でも玉様は欲しいと思ってるぞ」


「別に思ってはおらぬ」


「嘘吐けよ」


「嘘など吐いておらぬ!」二人睨み合う。


「まぁまぁ」溜息。


  高校二年生へ続く。



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