表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/194

プロローグ

 両の手でグッとたわめると、枝は折れることなく粉々に散ってトレッキングシューズの上に降りかかった。それを、地面が剥き出しの床を抉らぬよう力を抜いた指で搔き集め、一片も余さずストーブの中へ放り込む。


 11月も末、冬はまだ始まったばかり。故郷に比べ、森林面積が遥かに少ないこの地では、枝一本といえど貴重な燃料だ。

 だからやや太い枝に松の枝を混ぜて燃やし、炭にして薪を節約する。松脂と乾燥でとかく煙たいのはご愛敬だ。


――昔は11月の頭には雪が降っていましたが……温暖化の影響ですかね。


 かじかんで強張った指の関節を一本一本さすりながら、村上真司(むらかみしんじ)は今朝、村の子供が汲んでくれたポリタンクの水を薬缶に注ぎ、ストーブの上に置いた。


「……すまない。客人の貴方にこんなことをさせるとは」


「今はあなたが客人ですよ。ここに居ついてまだ二十年、この地の風習すべてを網羅したわけではありませんが、客人待遇(メルマスティア)の掟ぐらい心得てます」


 色彩豊かな絨毯に胡坐をかいた男は、肩をやや縮めて仏頂面のまま黙りこくった。


 気分を害したような振る舞いだが、これは彼の気まずく申し訳なく思っている時の所作だと、村上は知っている。


 黒髪に褐色の肌。口元と顎を覆う髭はきちんと整えられ、蒼の瞳には僅かに緑が入っている。孔雀の羽のような神秘的な色と裏腹に、その眼光は刃の切っ先の如く鋭い。

 中肉中背、されど着古された戦闘服に包まれた肉体は無駄なく引き締まり、サイズの大きい欧米製防弾着やブーツを見事に着こなしている。


 ゴルグ・サナイ。


 由緒正しき家柄のパシュトーン人で、遊牧民の血を引く。家畜の天敵である狼の名を与えられたのは、その瞳によるものではなく彼が最も父親に反抗的だったからとか。

 ともあれ、それだけでも彼の気質が知れるというものだ。


 そんな反骨精神豊かな彼が腕に抱えるものに、村上は目を落とした。


「多少は落ち着きましたかね」


 すると、毛布の塊がもぞりと動き、その隙間から伸びきって痛んだ黒髪ときらりと光る瞳が覗いた。


 村上は口元をほころばせた。思ったより元気そうだ。


「起きたようですね。傷は痛みませんか? 薬、結構染みたでしょう」


 毛布がこてんと傾いた。首をかしげたらしい。その瞳は好奇心で輝いたまま、じっとこちらに釘付けだ。


「ふふっ、傷よりお腹が減ってますかね。お茶請けは何にしましょうか。干したデーツ? それとも杏? 麓の市場で買ったビスケットもまだ残ってますよ」


「……先生の御心のままに。配慮は要らん」


「では全部出しましょうか。ああ、紅茶にミルクと黒糖も入れましょう。身体が温まる」


 閉口するゴルグの様子に、村上は忍び笑いを堪える。彼の頑固は今に始まったことではない。こういう時ほど遠慮してしまう癖も。


「聞かんのか。私がこの子供を、連れ帰ったわけを」


 存外お人好しで情に篤いことも。


「私が聞いてよいのなら。幸い、この風です。皆はあなたが帰ったことも知らぬでしょう。ましてや女性と一緒など、夢にも思いませんよ。あなたが奥様一筋なのは、有名ですから」


「3、4歳の子は女とは言わん」


「でも女性に変わりはないでしょう?」


 堪え切れなかった忍び笑いを漏らせば、ゴルグは観念したように長く息を吐いた。


「…………空爆の生き残りだ。誤爆だったがな」


 村上は茶葉をすくう手を止め、笑みを消した。あの火傷と裂傷、顔立ちからして、もしやとは思ったが。


「例の『肉の盾』ですか」


「ああ。そして商品でもあった。死体の装備をみるに、北部同盟崩れの奴隷商だろう。兵士上がりの、な」


「現政権に取り入り損ねた一派ですか」


「恐らくな。以前からトラボラ地区近郊で女子供が攫われている話は聞いていた。連中は商品を建物の周辺にあえて住ませて、空爆を避けようとしたのだろう。避けられなかったが。この子は……人の輪の中心にいたようだ。だから爆風からも瓦礫からも守られた。幼すぎて、まだ理解していないのだろうが……」


 村上は、その光景を想像して胸が痛んだ。

 千切れ焦げて潰れた遺体と瓦礫の山の中で、血と肉片に塗れて藻掻く幼子を。


 奴隷商らが自らを守るために設けた肉盾は、皮肉にもこの幼子の命を救ったのだ。


「アメリカ人どもは例によってタリバンだと思ったようだ。墓を掘っていたら偵察兵数人が様子を見にきた。忌々しい連中だ。あんな顔をするぐらいなら、最初から来なければよいのに」


 ぎり、とゴルグは奥歯を軋らせた。


「どいつもこいつも殺してから『なぜ』という顔をする。聞きたいのはこちらの方だ」


 村上は止めていた手を動かし、薬缶に直接茶葉を入れた。

 沸騰させ過ぎたか、茶葉を入れた途端、湯は泡を立てて吹き出し、外に漏れ出てストーブ上で水滴が躍る。


「それで、どうされる気ですか。まさか、その子を育てるおつもりで?」


「ああ」


 やはりか。


 ミルクと黒糖をたっぷり入れたマグカップに茶を注ぎ、それが混ざる様に目を落としながら、村上は懸念を伝える。


「御父君は、なんと」


「伝えてない。反対するのは目に見えているからな。つい先日も婚姻を断ったばかりだ。女の、それも他民族の子を連れ込んだなど、許すはずもない」


「では、連合軍か国連の人道支援団体に――」


「民間人とテロリストの区別もできん連中に、この子が救えるとは思えん。国連も同類だ。女性差別さえ解消すれば、国の問題すべてが解決すると思ってる。そんな短絡的な奴らには任せられん。哀れな見世物として消費されて終いだ」


「現政権は?」


「論外だな。官僚どもの小遣い稼ぎにまた奴隷商に流されるのがオチだ」


「……申し訳ありませんが」


「分かっている。日本を頼る気もない。一人救えば、全員を救わねばならなくなる。この子だけ例外にはできまい。何より、他国に逃がすだけでは根本的な問題解決にはならん」


「では、どうするのです? 私の元へ真っ先に来たのも、治療だけが理由ではないんでしょう?」


 ゴルグは口を閉ざし、腕の中に目を落とした。

 幼子も見上げているのだろうか。先ほど打って変わり、身じろぎしなくなった。


 無が染みついた表情で僅かに目元を歪めて、ゴルグは顔をあげ、真正面からこちらを見据えた。


「先生、この子に名を与えてはくれんか」


「名を?」


「この子は狗としてしか生きられん。特にこの村では。人として生きるには、父も長老会も許さんだろう。それに、どうも目に障害があるようで……色がこの子には分からんようなのだ。

 親も知らぬ、色も分からぬ。この時勢に、ハザラと顔でパシュトーンの瞳を持って生まれてきてしまった。この子の運命は、きっと誰より過酷なものになる」


 ゴルグは幼子を脇に下ろし、ぐっと上半身を折った。

 それがお辞儀だと気付いて村上は慌てる。


 この国では滅多に頭を下げない。他国の文化に合わせることもしない。とても気高く誇り高い人々なのだ。


 それでもゴルグは、頭を上げようとはしなかった。


「私はかつて、タリバンとしてハザラの民を殺し、その報復として北部同盟に妻子を殺された男だ。これはきっと神が私に与えたもう罰なのだろう。ならば私は、それに報いねばなるまい。ですが私は……父親になり損ねた。ハザラの子であるこの子の名付け親に、私は相応しくない」


 胡坐の前に両の拳をつき、ゴルグは絨毯に額がつくほど深く頭を下げた。


「頼む。この子に名を与えてやってくれ。狗として生きねばならぬこの子のために、人の名を与えてやってほしい」


 頼む。


 村上はしばし黙し、そっと男の肩に手を置いた。


「ゴルグさん、どうか頭を上げてください。私はただのしがない学者です。神ではない。あなたが頭を垂れる相手は、どうかあなた方の神様だけにしてください」


 やっと頭を上げてくれたゴルグにほっ、と息をつき、次いで隣の幼子に目を向ける。


「抱っこしてもいいかな?」


 両手を差し出すと、幼子は何度か瞬くと、ゴルグとこちらを交互に見比べた。


 ゴルグが頷く。すると幼子はおぼつかぬ足取りで、トテトテこちらへやってきた。


 その両脇に手を差し入れ、ゆっくり抱き上げる。


「美しい瞳をしていますね、あなたは。知っていますか、この地で緑は神聖と繁栄の象徴なんです。『彼らの上には緑の錦と緞子(どんす)の服があり』、聖典にもあるように、緑は彼の楽園に住まう人々が身にまとう色なんですよ?」


 幼子は口を少し開け、不思議そうに瞬く回数を増やした。その様はあたかも薫風に揺れ煌めく夏木立のようで、村上は笑みを深くした。


 無言に食い入るようにゴルグが見つめる中、村上は幼子を腕に抱き、身体を上下に小刻みに動かしながら左右に揺らした。


「そうですね。――『サハル』、というのはどうでしょう」


「サハル?」


 幼子より早く反応したゴルグに微笑んで、村上は意味を解説した。


「ハザラの詩歌にあるんですよ。恋歌なんですが、音楽伴奏に合わせて歌われるんです」


 そう言って、村上はその一説を諳んじる。




 待っていたのに、夜明けまで。私の夢はまだ来ない。

(ニシャストム タ サハル ハボム ナヤマド)


 待っていたのに、夜明けまで。朝の日の出を拝むまで。

(ニシャストム タ サハル。ソブヘ キヤマト)




 ゴルグはその韻律に耳を傾けるように目を伏せ、身じろぎ一つしなかった。


「それにね、私が昔読んでいた小説にもこうあるんです。『闇が濃くなるのは、夜明け前であればこそ』とね。この子の未来が暗くあろうとも、その先に必ず――」


「夜明けがくる、か。サハル、良い名前だ」


 ゴルグは立ち上がると、幼子を受け取ると天井高く持ち上げた。


「この村で、お前は狗としてしか生きられぬ。その瞳をもって生まれた以上、人はお前を穢れたものとして扱うだろう。だが忘れるな。お前の名はサハルだ。お前の魂に沁みついた人の名だ」


 幼子はまたも不思議そうに瞬いたのち笑った。意味はきっと分かっていないだろう。高い高いをしてもらって無邪気に喜んでいるだけ。


 それでも村上は、すでに悲惨な過去を背負ってしまった幼子が笑ってくれたことが、泣きたくなるほど嬉しかった。そしてそれは、ゴルグもまた同じ。


「そうか。気に入ったか。サハルよ、強くあれ、気高くあれ。弱きを助け、弱きを護る者であれ。お前はこの国の『夜明け』そのものだ」


 髭がくすぐったかったのか、幼子はゴルグに頬ずりされて声をあげて笑った。


 寒風吹き荒ぶ宵闇、灯火などいとも簡単に消し飛ばしてしまいそうな嵐でも、この家の中だけはじんわり温かかった。




 ***




 〈2014年1月24日 午前9時17分 アメリカ合衆国ミシガン州 デルタ郡〉


 地平線まで続く真白を前にして、ニコラスは目元をこすった。


 白と黒以外、色が何もない。

 道路脇にそびえ立つ針葉樹林すら樹氷として漂白され、モノクロ世界に佇んでいる。


 唯一の色といえば、自分が乗ってきた27番地輸送班の大型トラック。今いる車体整備店の車庫上の看板。隣で整備中の青いSUVと、運転手らしき女性の首に巻かれた赤のマフラーぐらいだろう。


 今日が晴れていなくてよかった。流石にこの雪で乱反射した太陽光を、直接裸眼に取り入れたくはない。一発で目がやられそうだ。


――ハウンドが見る世界も、いつもこんな感じなんだろうか。


 そう思い至り、ニコラスは唇を噛み締めて俯いた。

 穿たれた心臓を、プレス機でグチャグチャにすり潰された気分だった。


 あのシバルバの一件から一週間が経った。一週間もかけてしまった。


『トゥアハデ』がハウンドを追う中、既定ルートで向かうのは危険だということで、慎重に遠回りを重ねてようやくアッパー半島南部のデルタ郡に入った。


 店長が言うには、ハウンドは店長の奥方、イーリスと共に、アッパー半島のハイアワサ国有林近くの27番地所有私有地へ向かったのだという。


『そこに、27番地の集団墓地があるんだ。五大の搾取で命を落とした棄民と、これまでの戦いで亡くなった住民の墓が。イーリスがアッパー半島にいたのは療養のためだが、そこの墓守も兼ねていたんだ』


 アッパー半島は合衆国屈指の豪雪地帯。国有林に隣接した森林地帯ともなれば、一月末の現在、捜索は困難を極める。

『トゥアハデ』にとっても、ニコラスにとっても。


『詳細は分からないが、イーリスが残した置手紙によると、ハウンドの計画には彼女も深く関わっているようなんだ。ハウンドの目的が自害することによる『失われたリスト』の公開なら、イーリスは何としてでも阻止するだろうし、ハウンドはそれを絶対に許さないだろう。

 ……彼女らの真意すら見抜けなかった私が言っても、説得力はないが』


 そう語る店長の面持ちは、苦悶と悲痛が入り混じって、見たこともない表情だった。


『今、二人がどこにいるかは分からないが、少なくとも装備を整えるために一度街によっているはずだ。エスカナーバの南にあるフォード・リバーという街に行きなさい。そこに昔、私とイーリスが住んでいたコテージがある。そこに何かしらの手掛かりがあるかもしれない』


 掌の中、パッチワーク作りの小さなテディベアの付いた鍵に目を落としながら、一呼吸する。

 肺に冷気が容赦なく突き刺さるが、一週間前に投げつけられた言葉よりずっとマシな痛みだった。


 ――『お前、救えないと思って諦めただろ?』――


「逃げるな。救うって決めたんだろ」


 コートの胸倉を自ら掴み、声に出して言い聞かせる。


 シバルバの一件で、自分はハウンドの意志を尊重する点前、彼女の単独行動を許した。結果、彼女は追い詰められ、周囲を見限って行方をくらませた。


 すべては、自分の判断の甘さが招いた結果だ。


 彼女の過去は、彼女自身で何とかしてもらうしかない、などと。そんな諦観を言い訳に、彼女の重すぎる過去と向き合うことから逃げた。


 自分は散々彼女に支えてもらって、ようやく自分の過去と向き合えたというのに。自分は――。


――ネガティブになってる場合じゃない。すぐにハウンドを見つけて、計画を阻止しないと。


 たとえ、それが彼女の望みを潰すことになっても。


 けれど、どうすれば死地へ向かう彼女を説得できるのか、その糸口すらニコラスは見いだせずにいた。


「ねえ、ちょっといい?」


 唐突に話しかけられ、ニコラスは睨みそうになるのをぐっと堪えて、目元と口元を脱力させた。

 振り返れば、隣で整備をしてもらっていた、青いSUVの運転手の女性だった。


 冷たい印象の美人だが、濃い化粧のせいでますます近寄りがたい。ただ見つめられているだけなのに、責められている気分になる。ニコラスは実母を思い出し、気分が悪くなった。


「俺に何か用か?」


「……黒髪に褐色の肌。顔立ちは白人寄り」


 ブツブツと呟きながら、女性がぐっと顔を近づけた。ニコラスは不快から警戒へ、心を瞬時に切り換えた。


 もうこんなところに『トゥアハデ』の連中がいたのか。


「瞳の色も琥珀色。ビンゴね」


 女性が腕を掴んだ。のを、すぐさま振り払い、腰のM9A1自動拳銃を引き抜いて構える。発砲しなかったのは、目的地に着く前に騒ぎを起こしたくないがゆえの自制だった。


 女性はぎょっと固まったものの、すぐに仁王立ちで腕を組むと、眉間にしわを寄せてこちらを睨んだ。


「ちょっとあなた、話しかけただけで銃向けるなんて、いくら何でも無礼が過ぎるんじゃない? ヤクでもキメてんの? 治療ならお断りだからね」


「あんた誰だ。なぜ俺を探している」


「パメラ・バンデラス。ベルナルド・バンデラスの妻よ」


「……ベルナルド・バンデラス? 『ボクサー』の?」


 ニコラスは耳を疑った。


 ベルナルド・バンデラス曹長。


 かつてハウンドと行動を共にし、非業の最期を遂げた五人の兵士の一人で、『ボクサー』の呼称(コードネーム)を持つベテラン衛生兵だ。


 ならばこの女性は、五人の兵士の遺族……?


「……やっぱり。ベルのこと知ってるのね。急に留守にしたと思ったら急に帰ってきて頼みごとなんて、おかしいと思ったのよ」


 目元をますます吊り上げた女性、パネラは化粧に似合わず深爪ギリギリまで短く切り込んだ爪をつき立てながら、問答無用でこちらの腕を掴んだ。


「詳しく聞かせてもらうわよ。夫のこと、彼の部隊に何があったかも。それに、あんたの案内は、イーリスからの頼みだしね」

予告通り、今回の投稿で一区切りとし、次回の投稿は2か月後となります。

次の投稿日は、8月15日です。

(私用(仕事&試験)のため、大変申し訳ありませんが、投稿日を一ヶ月延長させていただきます。よって、次の投稿日は 9月15日 となります。宣言したにもかかわらず申し訳ありません。)


またTwitterの方で報告した通り、この2カ月の間に原稿の書き溜めに加え、既存原稿の推敲も同時並行で行っていきます。これまでの伏線等に変更はありませんので、読み返さなくとも大丈夫です。


今回の第8節は、かなり人を選ぶストーリーだったと思います。

作者の力量不足もさることながら、どう演出すれば読者の好みに添えるのか。どう表現すればキャラの現状を理解してもらえるか。大いに悩み、大いに迷った第8節でした。


ご期待に添えなかったのであれば、それは100%作者の力量不足です。興醒めしてしまったのなら大変申し訳ない。精進します。


今回プロローグまで投稿した第9節が、本作一番の山場となります。

果たして主人公「ニコラス」は本当にヒロイン「ハウンド」を救えるのか。プロットなしで書くタイプなので、その結末は作者にも予想がつきません。


そんな作品がここまで続いたのも、ひとえに読者の皆様の温かいご声援があってこそです。むしろ本作は、読者の皆様に育ててもらった作品と思っております。


主人公にしても脇役から引っ張ってきたキャラゆえ、当初はどうなることかと思っておりましたが最近は「こいつならもしかして本当にやってくれるんじゃないか」と思うようになりました。

これもひとえに読者の皆様がニコラスというキャラクターを育んでくれたからこそ、今のニコラスがいます。


今後も蒸し暑い日が続きますが、皆様も体調にはどうかお気を付けください。


それではまた、2か月後に会いましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 感想を書く欄の説明に誤字報告機能について書いてありますね。 今まで気付いてなくて本当に申し訳ございませんでしたーッ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ