2節・人物用語紹介
<主要登場人物>
●ニコラス・ウェッブ(ニコラス):29歳、男性、アメリカ人
主人公。代行屋「ブラックドッグ」の助手を務める。元海兵隊武装偵察部隊の狙撃手。わりと常識人で上司のハウンドに振り回され気味。かつて戦場で出会ったイラクの少年兵を探している。
●ヘルハウンド(ハウンド):18歳、女性、国籍不明
ヒロイン。代行屋「ブラックドッグ」の店主でニコラスの上司。悪戯好きで自由奔放。ニコラスを大いに気に入っている。過去に彼と会ったことがあるようで……?
<サブ登場人物>
●店長:カフェ「BROWNIE」の店長。代行屋の受付所に店の一画を貸す代わりに、ハウンドとニコラスを用心棒として雇う。
●アンドレイ医師:特区27番地唯一の外科医。戦争後遺症を患うニコラスを診ている。
●クロード:ニコラスとハウンドが暮らす特区27番地の住民。愛すべきおっさん。
●ジェーン:10歳の少女で店長の養子。近ごろカフェ「BROWNIE」の新人メイドになった。
<敵役>
●セドリック・サヴァール:週刊雑誌「ニュー・ウィーク」の記者。かつてニコラスが巻き込まれた冤罪事件の捏造記事を書いたことがある。
●クルト・バウマン:FBIの捜査官。記者に扮して27番地に侵入するが……?
●ダグラス:合衆国安全保障局の実働部隊「特殊作戦グループ(SOG)」の現場指揮官。
<専門用語>
●特区:正式名称は「ミシガン州特別経済自治区」。公式には国営の実験都市という扱いだが、実情は世界最大級の犯罪都市。27番地を除く全区画を五大マフィアが支配している。
●五大マフィア:特区を統べる五つの犯罪組織。
●27番地:特区で唯一、五大マフィアに支配されていない中立地帯。ニコラスとハウンドが暮らしている街。統治者はハウンド。
●合衆国安全保障局:略称はUSSA。12年前の同時多発テロ発生直後に急遽設立された大統領直属の情報機関で、年々発言力を増している。




