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転生皇女はヤンデレ達と遊びたい  作者: 池田ショコラ
第3章 少しずつ狂う世界
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間話 約束

 戦いとは、戦う前から始まっている。


 私はハンスの弱点をずっと探っていた。

 肉体的に弱点はないけれど、その内面はわからない。


 私が見つけたハンスの弱点は2つある。

 1つ目の弱点は、新しい魔法を使いたがること。

 私が新しい魔法を使ったら、絶対それを使って戦ってくる。

 その時点で使う魔法を絞れる。


 2つ目。

 ハンスは戦闘に関しての美学がある。

 そのおかげで私は自分を強くする時間や、ハンスを探る時間を得たわけだけど、結局それは彼が気持ちよく戦うための下地を作るようなもの。


 私がハンスより魔力量で勝ることはない。

 恐らく、運の要素でも勝ることはない。

 となれば、私がハンスに勝てる状況とは彼の美学を崩すことにある。


 気持ちよくない戦いとは何か。

 それは戦いの始まりと共に終わること。

 短期決戦しかない。


 この手のタイプは序盤は絶対に手を抜く。

 なぜなら、様子見をして嬲りたいから。

 それさえわかっていれば、私は戦える。


 ♢


「魔法戦はもう終わりです。意味がありませんから」


「え、どうしてですか?」


 授業中、ハンスの突然の魔法戦終了宣言に戸惑う。


「お互い本気ではないでしょう? お遊戯会ではありませんので、やる意味がありません」


「でも楽しいじゃないですか」


 ルールがあり、それに則って戦う。

 ゲームみたいで楽しかったのに……。


「それなら、私以外の者とやり合ってください」

「……わかりました」


 ハンスとの戦いは高難易度コンテンツを攻略しているみたいでやり甲斐があったのに。


「でしたら、私の16歳の誕生日に……私と戦ってくれますか? もうこの魔昌石は起動できますので」


 胸元の魔昌石のネックレスを見せる。

 昔の約束を覚えているかわからないけれど、私はこのために今日まで頑張ってきたのだ。


「ああ、もう命日を決めてしまわれてよろしいのですか?」

「ちょ、ごほん。私はあなたを倒しますから、あなたの命日ではないですか?」


 と言うか、死ぬまでやらないでしょ。

 何言ってんだ。

 私の台詞がツボに入ったのか、腹を抱えて笑っている。


「ククク……本当に、威勢だけはご立派ですねぇ……」

「むぅ! 急所に攻撃が入ったら負けですからね!」


 笑ってたハンスは、急に萎れた花みたいになってしまった。


「……まぁ、いいでしょう。格の違いを体感して下さい」


 その余裕もいつまでかな?

 私のとっておきを食らわせてやる!


2章終わりです。

少し、というより大分飛ばしました。

ここら辺の話は完結した頃に上手い事整えられたらなと考えていますが、自信はありません。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

明日から3章もよろしくお願いします。

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