新しいマフラー(200文字小説)
寒い日のマフラー。
200文字小説です。
「最近寒くなったよな」
「そうだな」
俺は奴のマフラーに手を近付ける。
「結構あったけえな。何これ新しいの買ったん?」
「へへ、最近のお気に入りだよ。彼女がくれて、な」
「そうかよプレゼントなんてな、ご馳走さん!」
奴の新しいマフラーはとてもまぶしく見えた。
パランパンパンパン!
奴は新しいマフラーを派手に鳴らして峠を降っていき、俺もスロットルを回して奴のバイクの後を追った。
「いい音するじゃねえか、そのマフラー」