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吸血姫様は今日も不機嫌  作者: 笹葉きなこ
ご機嫌斜めな一学期
39/88

勉強会

 四人そろったところで勉強会を始める。俺と夜黒さんに関しては勉強会が始まった時点で大分消耗しており、少し注意力散漫だった。


「なぁ快人―ここはー?」


「渚ちゃん、ここはどうやるの?」


 勉強自体は恙無く(つつがなく)進行していた。テスト対策で新しいことを学んでいるのは主に大地と夜黒さんの二人で、俺と渚の二人はほぼ復習になっていたが。



 俺がふと時計を確認すると、もうそろそろ昼時になろうとしていた。


「昼食はどうする?」

 タイミングを見計らって俺が昼の話を出すとそれをきっかけに全体的に昼休憩モードになった。さっきまでの静まり返った雰囲気と打って変わり、弛緩した空気が広がる。


「どうしよっか。外に食べに行くとかでいい?」

「お、いいな」

「さんせー」


 夜黒さんが提案すると残りの二人も乗っかった。


「料理する時間ももったいないしね」

 と夜黒さんが付け足していたが、時間がもったいないのではなく料理ができないの間違いだろう。さすがにそれを言うのは酷だと思いやめておいた。今度弄ってやることにする。


 という訳で俺たち四人は近くのファミレスへ向かった。



「いやー、それにしてもやっぱ持つべきものは友だな」

「どうした急に」

 料理の待ち時間中に大地が悟ったようなことを突然口にしたのでつっこむ。


「優秀な快人君がいたおかげで何とかなりそうだよ。助かった。今日の飯代は俺が出すわ」

「……何が狙いだ」

 大地の持ち上げ方が不自然だったので怪しく思った。


「課題の残り手伝ってください!」

「断る」

「ケチ」

「やってないのが悪いんだろ? バカなのか? これだからあほは困る」


 課題がまだ終わっていなかった大地をぼろくそに言うと隣で泣きそうな顔をしている夜黒さんが目に入る。


「……私もまだ終わってない」

「おーよしよし。快人君怖いでちゅねー。明ちゃんには私がついてるから大丈夫ですよー」


 渚が夜黒さんを抱きしめながら頭をなでる。


 

 そんなくだらないやり取りをしながら食事を終え、勉強会の後半戦を迎えた。夜黒さんと大地の二人は必死に課題に取り組み、俺と渚の二人はゆるゆる復習をした。

 勉強会が終わる前に夜黒さんは課題を終わらせることができたが、大地は終わらせることができなかった。


「部屋の片づけといい、勉強と言い夜黒はポンコツ仲間かと思ってたけど尽く(ことごとく)裏切られた―」

 「「いや、ポンコツだから」」

「二人とも私の扱いひどくない?」

 これが勉強会最後の会話だった。 


 そういう訳でテスト前の勉強会は大地以外は平和? に幕が下りた。きっとみんなしっかり点が取れるに違いない。……大地以外は。大地はきっと帰ってからも課題付けなのだろう。今日と明日が徹夜にならないといいな。


 という訳で三人は課題がなく純粋にテスト勉強、大地は課題に追われた日曜日を各自過ごし、週明けからのテストに臨んだのだった。

5/16 祝50pt越え。お付き合いありがとうございます。

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