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吸血姫様は今日も不機嫌  作者: 笹葉きなこ
ご機嫌斜めな一学期
30/88

晴気君の妹

 渚ちゃんと校舎内に戻る。

 着替えは教室においてあるのでまだ体育着のまんまだ。更衣室にロッカーとかあればいいんだけど、占有しちゃう人が出てくるからなんとかで置いてくれないらしい。だからわざわざ着替えて教室に戻ってから体育の授業を受けなくちゃならない。暗黙の了解として体育の授業は遅めに始まって早めに終わる、みたいなのがあるんだけど昼休み前後のクラスにはそれがない。今日の私達なんかがちょうどそれに当てはまる。四限が終る時間まで授業をやっていた。


 そんなことを考えながら私たちは教室に着く。

 すると二年二組のドアの前で不安そうな顔をしている女の子がいた。教室の中を覗いたりやめたり。頭を振るたびに真っ黒い髪も一緒に振れる。

 制服が新しいから一年生かな? まぁ私の制服もあたら……、しくはもう見えないな。ちゃんとキレイにしておかないと。


 女の子がこちらに気付いたようで顔がこっちに向く。

 あ、瞳も髪と同じできれいな黒。顔も整っていてとってもかわいい。あれ、あの目元どこかで見たような……。


「あ、渚センパイっ」

 女の子はそういうと嬉しそうな顔をして渚ちゃんに抱き着く。


 え、抱き着くの。

 渚ちゃんと同じタイプなの。この学校の美少女はスキンシップが激しいのかな。



「渚ちゃん、その子は?」

 どうやら面識があるらしいから聞いてみる。


「あ、そういえば知らないよね。快人の妹の深雪ちゃん。快人と違ってかわいいでしょ」

「お兄ちゃんはかっこいいんですー」


 舌を出しながら言い返す。そういえば晴気君妹居るって言ってたな。


「初めまして。晴気深雪です。いつも兄がお世話になってます……?」

「あ、どうも。夜黒明です。どっちかっていうとお世話してもらってる方が多いかな。看病もしてもらったし」

「お兄ちゃん気質ありますからね、あはは」


 交流があるか不安だった深雪ちゃんは交流があるのが分かると嬉しそうに笑う。


「ところでなんで深雪ちゃんが二年生の教室に?」

 渚ちゃんが質問すると、

「知ってて聞いてますよね。お弁当忘れちゃったんで取りに来ました」

 少し怒ったように頬を膨らませて言う。そんな様子もかわいく見えて仕方ない。

「そういえば朝言ってたね」

「お兄ちゃんいつ戻ってきますか?」

 深雪ちゃんがした質問に対して私と渚ちゃんは顔を見合わせる。



 私たちは体育の時間にあった出来事を深雪ちゃんに伝える。

「えっ? 倒れたって? あのお兄ちゃんが?」

「ほんとほんと、私もちょっと信じられないけど」

 二人は晴気君が倒れたことに対して疑問を持っている。私にはれっきとした心当たりがある。


「二人ともちょっといい?」

 今ここで私のことを話そうかと思ったけどさすがに一目が多すぎるので後日どこか三人で話をできないか聞いてみた。


「したらもう(うち)でいいんじゃないですか?」

「確かに、快人もいるし。明ちゃんは? それでいい?」

「あ、全然だいじょぶ」


 そんなわけで私は週末に深雪ちゃん()にお邪魔することになった。


 ちなみにこの後、話で時間を取りすぎた深雪ちゃんは慌ててお弁当を(勝手に晴君の鞄から取って)持って帰った。

 私と渚ちゃんは購買でパンと飲み物を買って晴気君に届けに保健室へ向かう。

 晴気君、無事だといいな。

 活動報告にひまわり畑の吸血姫描いたの上げてるのでよければぜひ。なかなかかわいく描けたと思います。

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