始業式の帰り道にて
長編2作品目です。よろしくお願いします。
始業式の帰り道、時間があったので俺、晴気快人はクラスメイトの家で遊んでから帰ることにした。日が少し傾いてきた頃、家を後にして帰路につく。
その道中で、転校生の夜黒さんを見かけた。私服で出かけていたので買い出しか何かだろうか。一人暮らしをしているとのことだったのできっとこの辺に住んでいるのだろう。
話しかけるかどうか迷うような距離を歩いていると、なんと夜黒さんが自転車に轢かれてしまった。俺は慌てて駆け寄る。夜黒さんに警察は呼ばないでと言われてしまう。当の本人が呼ばないでというのだから、警察は呼ばずにその場を収める。
夜黒さんはすぐにその場を離れようとしたが、どうやら足首をやってしまったようだ。流石にこのまま見捨てていくのも心無いと思い、彼女を家まで送っていくことにした。
お茶をごちそうになった俺は夜黒さんの部屋を後にする。でもその後に夜黒さんの部屋に荷物を忘れてしまったことに気付いて、慌てて取りに戻った。そのときだ、夜黒さんが部屋で飲んでいたものを零してしまう。
それはまるで血の様で……。
「誰にも言わないでね? 私、実は吸血鬼なんだ」
俺はおせっかいからか、少し厄介な人に関わってしまったようだ。