【200文字小説】探偵はそこにいる
犯人はあいつだ。俺はこの目で見た。
アリバイトリックを行うようだが殺す前にヤツが自慢話のように話していた。詳細は知っている。
この推理を観衆の前で堂々を話したい。視線が自分に集まる中、俺はこう言う。
『この中に犯人がいる。犯人はお前だ!』
うろたえる犯人相手に、俺は的確な犯行のミスとトリックを暴く。手に力が入る。
「そこ! 死体役は動かない!」
部長の一声で俺は大人しくなった。
殺されたドジ探偵役の俺は底にいる。
念のため解説すると……解説が必要な時点で駄作ですが。
演劇部が舞台のお話でした。はい、おわり。
演劇部は推理モノですが、この作品は推理とはちょっと遠いものですね。
うーん、何だか個人的にはオチがいまいちでしたが何とか形にはなったかな、と強引に合格印を押した次第です。




