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揉みたいおっPがソコにあるのに!  作者: 可燃物
プロトタイプ

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8

 化粧品もそうだが、女性の武装……つまりオシャレには、お金がかかる。

 世の男性は、もっと女性を敬うべきだ。


 いや、男の武装も金がかかるか。

 車や時計みたいな大きい買い物が、ソレに該当するだろう。

 単に、日常的な消耗品が少ないだけで。



 そう反論にすらならない、些細な疑問が口から零れたことがあった。

 そうしたら、酒の勢いもあったのだろうが、父を除く家族からは、猛抗議をされたよ。


『女性の方が日々に掛かる金も手間も時間も多いのだから、着飾っている相手は全力で褒めて讃えろ!

 それだけの努力を女子はしている!!

 by女帝一同。』


 だそうです。

 ……あの時は、死を覚悟した。


 なにせ天使を具現化したような、妹二人にまで詰め寄られたのだ。

 正直、泣きそうになった。


 ウチの家族が女性代表だなんて思ってはいないけれど、こういう意見もあるのだと、深く心に刻ませて貰った。



 その努力の一助になるのなら、昼休みを潰すくらい、どうってことないですよ。


 トホホ。

 鍛えられた奴隷気質故の考え方だよな。


 自覚はしてる。



「ガンちゃ〜ん、奥のベッド貸して〜」


「あら、今朝は顔出さないし、久しぶりに休業かと思ったのに。

 鏡と金庫の中身は?」


「鏡はいる。

 道具は……」


 丸々一年、ほぼ毎日一角を借りている保健室の主とは、気楽な言葉をやり取りする程に打ち解けている。

 そのため、僕が顔を出せばすぐに()()が出来るよう、テキパキと段取りを整えてくれる。


 非常に有難い協力者だ。



 その保健室の先生に問われたので、振り返る。


 教室に来た時の様子からして、図書委員っぽい先輩と、モデルっぽい後輩の二人が希望者だと思うのだけれど。

 なので手の平を上に向け、それぞれ手で差して訪ねた。


「御二方は、指導希望ですか?」


 人差し指で差すなんて、不躾で高圧的なことはしませんよ。

 男性が無意識にしがちな相手を不快にさせる動作だと、鉄拳付きで教え込まれたからね!


 平手じゃない。

 グーだよ、グー!

 握り拳がめり込んだ頬は、しばらく赤みが引かなかった。



 僕の言葉に先輩は首を縦に振り、後輩は横に振った。


 なんだ、残念。

 後輩さんが一番気になったんだけどな。


 ……いや、残念ってなんだよ。

 仕事が一個減るなら、万々歳じゃないか。


 その分昼飯が食べられる確率が、上がるのだから。



「んじゃ、白の袋と、いつもの小物セット出して。

 ……間違っても、中身に触るなよ」


「分かってるわよ〜

 怖いわねぇ」


 言いながらガンちゃんーー顔彩養護教諭は、お願いした道具一式を手渡してくれる。

 ‘’ガンちゃん‘’の愛称で親しまれている()は、間違いなくこの学校の保健室の先生だ。


 なかなか鍛えられた羨ましい身体付きをしており、一見すると体育教師に見える。

 だが間違いなく保健室の先生だし、こんな喋り方をしているが、男性である。


 よく聞かれるらしいが、中身も男だ。

 なのになぜか、オネェな言葉遣いをしている。


 この学校の、七不思議と言える。


 男性じゃなければ、僕がこんな乱暴な口の利き方をするわけがないだろう。



 母と知り合いらしく、僕の活動に協力をしてくれるのも、『アナタのご子息なら』と母への信頼故のものになる。

 もしかしたら、母のアイドル時代のファンだったとかなのかな?


 あとは入学式の暴走もあるし、万が一でも、僕が誰も預り知らぬ他の場所で、女生徒からの呼び出しをいいことに、あれやこれや悪さをしないようにと、見張りを言い渡されているらしい。


 僕は母からそんなに信用されていないのかと、その話を聞いた時は少々傷付いた。

 男は皆オオカミだから、と主語を大きく理由を言われ、特別僕を信用していないのではないと、否定はされているが。



 その為必要な道具は全て、その万が一を起こさないよう、メジャーを除いた一式、ガンちゃんが保健室内の金庫で保管をしてくれている。



 ガンちゃんが心だけでも女ならね。

 別に中身を見ようが触ろうが、良いんだけどさ。


 ……いや、やっぱり良くない。


 スッキリとした見た目で爪の先まで小綺麗だし、男臭もしないけれど、それでも肉体は、立派な男性だ。

 年齢が年齢だし、男性特有の脂臭が商売道具に付いてしまったら、除菌消臭剤一本程度を消費した浄化じゃ、全然足りない。


 僕の神聖な商売道具を汚されたら、たまったもんじゃないからね。



 先輩は重々ガンちゃんのことを承知しているだろうけど、後輩は今の時期ではまだ、不慣れだろう。

 病気も怪我も縁遠い子なら、ガンちゃんがファッション・オネェだと言う事実を、今この瞬間知っただろうし。


 身構えさせる要因を、わざわざ作る必要はない。

 サッサ道具だけ受け取って、ベッドを二つ占領させて貰い、ガンちゃんを追い出した。



 常套句になりつつある説明を五人──いや、希望者は結局、何人なんだ?

 カウンセリングだけを希望している人も、いるかもしれないが。


 ……まぁ、順番を決める時に、嫌でも人数確認をすることになるのだ。

 わざわざ聞く必要もないか。

 今回はカウンセリングだけだったとしても、次回()()を希望する人も、過去にはいたし。



 僕を呼び出したからには、シッカリ覚悟を決めているだろう。

 今から何をするのか、何をされるのか分かりきっているはずだ。


 だが後々、『こんな事するなんて聞いてない!』とか言って被害者ぶられても困るので、毎回のことではあるけど、面倒臭がらずに、説明と意思確認をする。



 何をするって、今更。


 分かるだろ?

 彼女たちが身につける下着の最適化。


 つまりはブラフィッティングと、カウンセリングだ。

正月休みも開けるので、今後は週に一~二回程度の更新になります。

ご留意ください。

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