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揉みたいおっPがソコにあるのに!  作者: 可燃物
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5

ご覧頂きありがとうございます。

現実世界・恋愛ランキング五〇位内に入りました。

ありがとうございます。


みんな、おっぱい好きですね……

私も好きです。

 おっぱいの尊さを知っているが故に。

 おっぱいが一朝一夕では綺麗な形にならないことを知っているが故に。


 蔑ろにされると、どうしても暴走してしまいそうになる。

 心身ともに成長した今は、そんな本能の赴くままに、合わない下着をひっぺがすようなマネはしていない。


 ……ブラのホックを、外すまではしているが。



 自他ともに認める、その悪癖によって引き起こされた幼少期のエピソードは、僕の武勇伝として瀬能家の酒の席で語り継がれてしまっている。

 頼むから、辞めて欲しい。


 そのせいで、妹たちには善き頼れる兄でいたいと思っているのに、僕がおっぱい至上主義だという事実を知られてしまっている。

 なんということだ……


 妹はまだ十歳なのに!

 そんな性癖剥き出しの話題をするなよ!!

 児童虐待として通報してやろうか!!?



 我が家は毎月給料日にあたる十五日に、反省会という名の女子会というか、飲み会というか。

 一応、名目上は会議が開かれる。


 今月も好き勝手に、やれ


『私はこの話を聞いて、志栖佳の天職はフィッターだと思ったのよ!』


『色彩感覚とか見るに、デザイナーやフォトグラファーとして育てるのも、アリだと思うんだけどなー』


『シスはフィッター向いてるよ〜。

  下心一切ない目で、マジメに採寸からフィッティングまでしてくれるもん』


『そうそう。

  仕込んだ甲斐あって、乳への肉の集め方、超上手だよね!

  家の中で、一番うまいんじゃね?』


『アンタがそれでどうすんの。

 ……まあ実際、その人に適した綺麗な魅せ方を熟知しているから、フィッティング後の購入率は、一番高いもんね。

  フルセット、先月どれくらい売ったっけ?』


『おにいちゃん、お洋服作るのもじょうずだよ』


『この前写真撮った服、パパの作ったのに少し直しただけで、よくなったもんね』


『うん!

  あっちの方があたし好き』


 だの散々好き勝手言われた。

 いつの間にか、僕の将来が勝手に決められてしまっている。



 後半の妹たちから贈られた賛辞の言葉は、素直に嬉しい。

 後日、欲しがっていたニーソックスを進呈させて貰った。


 一足五千円。

 値札を見た時には、なんの間違いかと思った。


 だがそれは、下着にも言えることだ。

 千円のものもあれば、万を超える値段のものもある。

 オシャレというものは、拘ったら際限なく金銭のかかるものなのだろう。



 贈った時の喜びようといったら!

 正しく、天使そのものだった。


 ……なんだか黒い笑みを浮かべていたような気がするが、あんな天使たちが、そんな表情をするはずがない。


 あぁ、そうだとも。

 僕の気のせいだ。



 服作りが好きなわけでも、父さんのように一からデザインを考えられるようなセンスがあるわけでもないが、『もうちょっとココこうしたら良いんじゃないのか?』と思って許可を貰い手直しをした結果、そちらの方が断然良いと褒められると、自分の感覚や感性を肯定されたのだと嬉しくなって、ガッツポーズをしたくなる。


 って言っても、僕が出来る手直しなんて、レースを足すとか、形をちょっと変えるとか、その程度だけれど。

 その結果、妹達を喜ばせることが出来たのなら、兄冥利につきると言うものだ。


 今回も、その可愛らしさが遺憾無く発揮され、注文殺到のDMが、写真を更新したその日のうちに、何百と届いていたようだ。

 景気がいいようで、何よりである。



 母さん達は、インティメイト・アドバイザーの試験を受けさせて、箔をつけて家業を継がせたいみたいだけど……


 男が? プロの?? 下着アドバイザーに???

 いや、いないってことはないだろうけど……

 稀だろ?????


 誰も好き好んで、見ず知らずの初対面の男に全身をまさぐられたくはないだろう。

 気持ち悪いだろうが。


 痴漢とプロは違う、とのことだけれどね。

 あとは許可を出しているか否かでも、心構えが違うようだ。


 確かに、双方合意の上ならば、問題は生じないか。


 そういう心配をするくらいなら、あらぬ誤解を生まないためにも、試験を受けてさっさとバッジを貰えと、散々言われている。



『カメラマンだって、プロって肩書きがあるだけで、キワドイ写真撮りまくってるでしょ!』


 母さんは偏見と無礼さにまみれたセリフを言い放っていた。

 売れっ子アイドルをしていた母さんじゃなければ、ツッコミと同時に、否定も出来ただろう。


 だか生々しい、悲痛な叫びには謝るしか出来なかった。



 とりあえず、家を継ぐならプロと言う肩書きは必須だからと、試験を受けさせたいようだよ。

 僕のゴールデンウィークを潰す気か。



 テキストは取り寄せてあるけれど、筆記試験があるという時点で、知識の詰め込みがある程度必要になる。

 学校の勉強と並行して、そちらの勉強もしなくちゃいけない。


 試験を受けるための条件が特に制定されていないからと言って、学生が取れるわけないだろうに…


 ちなみに合格率は、約五〇%だ。

 溶接士と同じくらいだね。


 本気で獲得しようと猛勉強している人たちと比べれば、僕の知識も姿勢も、お遊びみたいなものだろう。


 母さんたちも、無茶を言う。



 服の上からでも下着の適応サイズが目測できるようになってしまった弊害がある。


 精度が増すごとに、性的な興奮が輪をかけて、年々できなくなっている。

 それはまぁ、今のところ特に問題はない。

 気持ちの面も含めれば全くないわけではないが、家庭環境もあって、そもそもソッチ方面は元々凪いでいた我が息子だ。

 今更だと、諦めもつく。



 ただ……自分で最低だと自覚はしているのだが、女性を前にした時に、数値換算するのがクセになってしまっている。

 ある意味、下着アドバイザーが天職と言えてしまうような弊害だよな。


 ただ、顔よりも性格よりも、まず目に行くのが下着のフィット感で、しかもそれを数値化させてしまうだなんて、相手に失礼にも程がある。

 肉体をジロジロ舐め回すように見られると言うことと、同意だからな。


 ある意味、視漢と言える。

 痴漢と同等レベルでタチが悪い。


 女性は視線に敏感だからな。

 お巡りさんを呼ばれてしまう案件だ。



 下心が無かろうが、女性に不快な思いをさせてしまえば、その報いは受けなければならない。

 当然である。


 一応、ギリギリだとしても、警察にご厄介になったことは一度もない。

 本当に、間一髪ってところだったけど。

インティメイト・アドバイザーとは下着のプロとでも思って下さい。

過去には五月にも試験が行われていたのですが、現在は年一回、秋だけの実施になっております。

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