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揉みたいおっPがソコにあるのに!  作者: 可燃物
プロトタイプ

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 教会の入口に立っていたのは、先程まで牧師に相談をしていた対象である、敷香咲良(シスカ サクラ)、その人だった。


「でっ……!!」


 反射的に口に出しそうになった言葉を、慌てて口を手で覆い、引っ込める。



 聞かれやしなかっただろうか。


 視線と頭の言葉で、何と言おうとしたか、余りにも分かりやすすぎるだろう。



 想い出のあの子であるうんぬん以前に、女性を不快にさせることをしてはならない。


 あの子に嫌われないため、という理由がきっかけであろうと、フェミニズムは既に、僕を構成するアイデンティティーの一つとなっている。


 自分の根底を覆すようなことを、例え不意打ちを喰らったからと言って、崩してはいけない。



 だが……やばい。

 余りの衝撃に、視線が泳ぐ。


 つい、()()()の方へと、意識を向けてしまう。



 どこって……分かるだろ!?



 だって、おっぱい好きなんだもん!!

 仕方ないじゃん!!?


 なんだよ!?

 あの!!

 超☆重量級は!!!??



 僕が過去見たことがあるおっぱいで、一番大きいサイズは、Jカップ。

 それでも、十分デカい。


 初めてお目にかかった時は、そりゃあもう、某海賊漫画の背景に描かれる効果音並に、‘’どーんっ!!!‘’と胸部に自己主張激しく実っている、二つの出っ張りに、心の中で拝まずにはいられない程の、圧倒的な存在感を感じたものだ。



 彼女についているのは……それ以上の、おっぱい圧だ。

 少しでも集中力を乱したら、僕は生きてここから帰れないかもしれない。


 警察を呼ばれる案件で。



 Fカップ片方で八〇〇グラムほどの重さがあると言われている。

 果物で例えるなら、小玉メロンがそれぞれ片乳ずつについている状態だね。


 もちろん、アンダーによってその重量は変わるけれど。



 Hカップでパイナップル。

 Iカップでニリットルのペットボトルの重量が例えとして挙げられる。



 かつて拝んだJカップ程の大きさになると、片乳のその重量は二.五キログラムにも及ぶ。


 ドリアンがそれくらいの重さか……?

 美しくないから、却下だな。


 例えだとしても、あんな臭いもので女性を形容してはならない。


 小玉スイカだとその重さには至れないし、的確に例えられる果物がない。



 そのJカップですら、かすんで見えるくらいの大きさに見える、そのおっぱい。


 一体、何カップあるんだ……!?

 この僕が……おっぱい王子である、この僕ですら、全く見当がつかない。



 正しく、スイカでもブラジャーに詰めているんじゃないかと錯覚するぐらいの、その存在感。


 Jカップのブラジャーですら「え、これは沖縄で味噌汁をよそうための器ですか?」って位のデカさだった。


 例えが解りづらい。



 拳が入る、なんて例えじゃ全然足りない。

 赤ん坊の帽子になる、と言う例えでもしっくりこない。

 ラーメンどんぶりの様に広がった形はしていないし、どう例えれば良いものか……



 ……あぁ。

 ウエストサイズやヒップのサイズがつかめなかったのは、身体を冷やさないために重ね着をしているせいだとしても、何でおっぱいのサイズすら判らないのだろうと思っていたのだが……


 そうか。

 あのおっぱいじゃ、制服のボタンがはじけ飛ぶもんな。


 もしくは制服に着られている感満載の、バランスがおかしい着こなしになってしまう。



 てっきり、心臓の手術痕が万が一でも見られないように隠しているせいなのかと思っていたのだが、さらしか何かで、思いっきり潰しているからだったのだろう。



 潰した上で、あの、正体不明のカップ。

 未知との遭遇だ。


 そりゃ、判るはずもない。



 いや……

 あのおっぱいは、反則だろ。


 僕の些末な苦悩とか罪の意識だとか、もう考えなくて良くね? って思わせるだけの、圧倒的尊さが、そこにはある!



 神は細部に宿ると言うが、そうではない。

 目に見える所に、こんなにも圧倒的な存在感をもって、神は彼女の胸に宿っているではないか。



 今からでも、あの胸を祀るための祭壇を、家に拵えなくては。

 いや、そんな突貫工事は良くないな。


 プロに任せねば。

 僕の七桁程度の貯金だけで、果たして足りるだろうか。


 母さんから更に仕事を斡旋して貰わねば。

 この大型連休中に僕がやるべき事は、自分探しでも、インティメイトアドバイザー資格取得ための勉強でもない。


 あのおっぱいを崇めるための、祭壇作り。

 その資金集めだ!



「咲良、彼とお話しなければならない事があるでしょう?

 施錠は私がしますから、どうぞ、こちらへ。


 ……志栖佳くん。

 貴方を苦悩から救い出す事が出来るのは、あの子だけでしょう。

 せっかく神が与えて下さった時間だ。

 有意義に過ごしてください」


 思わず実際に拝みそうになった所で、彼女の父親らしい牧師が、口を開く。



 え、いや、確かに。

 偶然にしちゃ出来過ぎている位に、凄く良いタイミングでご本人が登場しているけれど。


 僕の中にはもう彼女(のおっぱい)のおかげで、悩みなんて些末なことは吹っ飛んだ。


 もうこれ以上話すことなんて、それこそ忘れていたことへの謝罪くらいしかないんだけど。



 ……と言うか。

 神はそこにいるじゃないか!


 牧師様ともあろう方が、神を間違えちゃダメでしょう!!?


 おっぱい神様、僕を苦悩の坩堝(るつぼ)から救って下さり、ありがとうございます!!!



 あ、その持ち主である彼女に感謝を述べることも、しなければならないか?

 むしろ、拝んで崇め奉らねばならないよな??



 有意義に過ごせって……彼女の父親らしい人から許しを貰ったということは、え? なに?? 揉んだり埋めたり挟んだりして良いってこと???

 僕の息子、大暴走しちゃうかもしれないよ?????



 頭の中がおっぱいに支配されすぎて、もはや自分が何を考えれば良いのか全く分からない。



 ……とりあえず、落ち着く所から始めようか。

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