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揉みたいおっPがソコにあるのに!  作者: 可燃物
プロトタイプ

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19/21

19

※プロトタイプは登場人物の名前が初期設定のままです。

ご了承ください。

 こう考えると、僕がしたいのはトータルコーディネートと言うよりは、プロデュースになるのだろうか?


 それをしたいと希望するにあたって、僕はどの程度、何をこなすことが出来るのか。

 僕に不向きなことは何なのか。

 僕に一番向いていることは何なのか。


 まだ時間に余裕があるとされる学生のうちに、それを見極めておかなければ。


 母さんの会社で働くにしても、起業するにしても、自分に出来る範囲を把握しておくことは、大切だからな。



 なのでフィッティングやカウンセリングに心血を注ぐのは、ここらで辞めようと思っている。


 勿論要望があればするし、するからには責任をもって行う。


 だが今日みたいに、おっぱい熱に火が付いて、時間に余裕があったのにも関わらず、暴走してその限りある時間を棒に振っていては、いつまでも先に進むことが出来ない。



 告知をして……


 そうだな。

 保健室にでも貼り紙して貰うか。


『おっぱい王子のフィッティング教室は昼休み限定、先着〇名様まで!』


 みたいな?



 ……自分でおっぱい王子を自称することになるのが、許せないな。


 どうしたものか。



 その程度、些細なことだと処理してしまえれば楽なのだが、いかんせん不名誉なこのあだ名だけは、受領できない。



 僕はおっぱいが好きだし、愛している。


 おしりよりもおっぱい派であるのは事実だけれども!

 敢えていうなら、女性が好きなのだ!!

 女性の神秘的な、あの曲線美を愛しているのだ!!!


 おっぱいだけ切り取られて渡されても困る。



 その上王子の要素が微塵もないのに、プリンス呼ばわりされるのもなぁ……


 ……あぁ、王子要素。

 先祖返りのせいで、一つあるか。


 これで妹たちのように、金髪に近い色のままだったら完璧だったんだがな。

 ユーメラミンの量が増えたとかで、昔よりだいぶ色が濃くなったんだよね。


 目の色は変えようがないけれど。



 ……四時、十分前か。

 伸びてきた前髪を気にしながら、廊下へ出る。


 放課後のフィッティングは、希望者がいれば四時から行われる。

 だいたいこれくらいの時間までに誰も教室に来なければ、そして下駄箱の中に手紙が入っていなければ、今日のフィッティングは無しとなる。



 夕暮れ時の陽に当たると、昔のような髪色になるな。

 そんなことを思いながら前をろくに見ずにいたら、誰かとぶつかってしまった。



 既に放課後。

 部活動に勤しんでいた誰かが、忘れ物をしたからと教室に戻ってきたのだろうか。


 感触的に、女性だ。



 しまった。

 守るべき対象に危害を加えてしまうなんて。


 今日の僕は間が抜けているにも程がある。



 慌てて、僕とぶつかった反動で倒れ込みそうになる女生徒に、手を伸ばす。


 が。


「触らないでっ!」


 大きな声で拒否をされたので、咄嗟に手を引っ込めてしまう。

 余程(おっぱい王子)に触られるのが、嫌だったのだろうか。


 身をよじらせ僕の伸ばした手から逃げたために、変な恰好でその女生徒は倒れ込んでしまった。



 いくら変なあだ名で呼ばれていても、許可なくおっぱいに触ろうとなんてしないよ。

 純粋に助けようとしただけだよ。


 傷つくぞ。

 泣いちゃうぞ。



 ……うん、まぁ。

 あらわになった太ももと純白の三角形には、ついつい思わず目が行ってしまうが。


 それは不可抗力だから。



「ご、……すいません。

 お怪我はありませんか?」


 決して『ごちそうさま』と言おうとしたわけじゃない。


 ごめん、と言おうとしたが言い直しただけだ。

 その言葉じゃ、謝罪として軽い印象を受けさせるからな。



 拒否の言葉はグサリと僕の胸を刺したが、そもそも前方不注意をしなければぶつかることも、そんな言葉を言われることもなかったのだ。

 全面的に、どう考えても僕が悪い。



 起き上がるのを手伝おうと手を差し出したが、それも拒否された。

 というか、無視された。


 目の前にある手を取ることなく、女生徒は自力で立ち上がり、制服についた埃を掃う。



 え、なに。

 僕ってば誰彼かまわず、「隙あらばおっぱいを触るド変態」って噂以外にも、「触られたら、それだけで妊娠する」とでも言われてしまっているのだろうか。


 そんな馬鹿な。

 妊娠するようなこと自体、息子の元気がないせいで出来ないと言うに。



「平気です。

 それよりも……瀬能(せの)志栖佳(しすか)、先輩。

 私の事を、覚えていらっしゃいますか?」


 な……なんだって!?

 ‘’おっぱい王子‘’でも‘’おっぱい先輩‘’でもなく、名前で呼ばれた!!?



 覚えているも何も、モデル系のこの身体つきは昼に会ったばかりだ。

 この数時間で忘れてしまったら、僕はEDよりも痴呆の懸念をしなくてはならなくなる。


「昼にフィッティングした子の、付き添いをしていらっしゃいましたよね?」


 言うと、ひどく悲しそうな……いや、どちらかというと、傷ついたような顔をした。



 まさかの双子の姉妹とかそう言う理由で人違いでした、と言うオチでも待っているのか?

 そうだとしても、双子の見分けは、一卵性双生児の妹たちのおかげで、鍛えられているのだが。



「……はい。

 昼は、友人がお世話になりました。」


 言って目の前の女性は、恭しく頭を下げた。

 良かった、ご本人だったようだ。


 顔を再び上げた時には無表情になっていたので、先ほどの表情は気のせいか、見間違いだったのかもしれない。

 そう思わせるくらいに、何事もなかったような表情だった。


 いくら女性が視界に入ると、真っ先におっぱいの大きさを測ってしまうような僕でも、「おっぱいに気を取られていて顔をろくに見ていなかったし気のせいなのだろう」だなんて、思わないぞ。



 「自分の事を覚えているか?」と彼女は問うてきた。

 つまり昼のフィッティング以前に、僕は彼女と会ったことがある。


 そういうことなのだろうか。



 過去にカウンセリングをした人ならば、おっぱいを見れば一発で解るのだが。


 膨らみ方やトップの位置は、どれだけ成長してもその人それぞれの個性がある。

 なにより、日に当たらない所のホクロの位置や大きさは、そうそう変わるものじゃないし。


 だからって「おっぱい見せて」なんて、即刑務所行きが確定すること、言えるわけがない。



 しかし、彼女の様に見目の整っている子は早々いるもんじゃない。

 僕ですら肉体のラインを見るよりも先に、顔に目が行ったほどだ。


 会ったことや見かけたことがあれば、覚えていると思うんだけどなぁ……

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