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いかん。
おっぱい愛は、語り出したらキリがない。
今はそのおっぱいがおっぱいになるための過程と、その育て方を彼女達に教授するのだった。
……違う。
おっぱいの成長過程に合わせて、下着の種類が変わるのだと言う話だったな。
危ない、危ない。
そう、その円錐状に膨らみ始めた胸は、外部刺激に以前にも増して敏感になるし、更なる痛みを伴うようになる。
次第に横にも膨らみが増してくるようになり、この時期の乳房は、成長速度が非常に早くなる。
膨らみ始めたらその分重くなるし、それを支えなければならなくなってくる。
日々目まぐるしく成長するため、対応が非常に難しい。
自分の肉体の変化に戸惑うのは、誰だって同じだ。
なのにそんなストレス下にあっても、胸の成長は止まってくれない。
非常に痛々しい。
そこで少女たちを救うべく開発されたのが、ジュニア向けのブラジャーである。
ワイヤーは入っておらず、胸を支えるよりも、包み込み心身共ひ保護をすることを何よりも優先した、柔軟性に特化したブラジャーだ。
スポブラに形が似ているかな。
おっぱいの成長を妨げない、動きやすい形状が基本になっている。
この後身に着けることになる、ワイヤー入りのブラジャーに慣れるための予行練習を兼ねる意味でも、キチンと試着をして、着け心地や自分の行動パターンに合ったものを選ぶべきブラジャーだ。
キツいとか、痛いとか、長い生涯付き合い続けるブラジャーに嫌な印象を最初に持ってしまうと、辛いし大変だからな。
これが第二段階。
この時おっぱいを守ってくれるのが、いわゆる、ファーストブラって奴だな。
早熟な子ならば、小学校の中学年頃には着け始めることになる。
おっぱいの成長具合は、人によってだいぶ変わってくる。
他人と比較するのは、ナンセンスだ。
周囲ではなく、あくまで自分のおっぱいと向き合い、その成長に合わせて、いつから身に着けるのかを決めてスタートするべきだ。
他人と比べる必要は無いのだが、中学生卒業を迎えても初潮を迎えず、おっぱいの成長の兆しが見えない場合は、一度婦人科を受診すべきだと思うが。
遺伝子やホルモンの異常の可能性があるからね。
もしブラジャーを着けることに、どうしても抵抗がある場合には、ブラトップの選択肢もある。
大抵はキャミソール型のものが多いのだが、探せばノースリーブのものもある。
豊かなおっぱいまでの進化の道程、その第一段階の際に身に着けていた肌着に、乳房を支える機能が加わった肌着だ。
当然、敏感なバストトップを保護する柔らかい生地が使用されている。
アンダー部分にゴムが入っていたり、柔軟性の高い生地が使用されていたりするので、ブラジャーを着けるのがまだ恥ずかしいと思うのであれば、コチラを選ぶといい。
だがやはり、将来的なことを考えるのであれば、ファーストブラを着けるべきだと、僕は思う。
おっぱいは、非常に素直だ。
支えてくれる下着がなければ、ニュートンのリンゴのように、重力に抵抗することなく、下へ、下へと引っ張られる。
一度伸びたクーパー靭帯は、二度と元には戻らない。
幼い頃から、気を使ってあげるのが、持ち主の責務ではないだろうか。
胸の膨らみがより大きくなり、外側だけではなく、胸部全体が丸みを帯びてきたら……おめでとう。
遂にワイヤーが入ったブラジャーで、乳房を支える時を迎える。
この第三段階の時期につけるのが、ジュニアブラと呼ばれる、ワイヤーが入ったブラジャーだ。
使用されているワイヤーは、大人用のものとは種類が違うけどね。
大人の女性のおっぱいを支えるのは、カーブの深いU字ワイヤーが多い。
アンダーの位置も落ち着いた頃合に、柔らかく重量のあるおっぱいを支えるために、金属のワイヤーが使われていることが多い。
ジュニアブラの中でもL字ワイヤータイプは、胸の膨らみがまだ途上の女性に勧める。
胸の膨らみが下胸だけではなく、上胸にも広がり、ほぼ大人のおっぱいと変わらない形になってきたら、U字ワイヤーのジュニアブラを選ぼう。
どちらのワイヤーも大人用のものとは違い、大抵は樹脂で作られた、柔軟性に富んだものだ。
脇や背中から脂肪を寄せて上げて固定するのを目的としていないため、まだまだ刺激による痛みを伴う胸を優しく包み込み、守ることを目的としているからね。
フィット感があり、安心感を得られるものが望ましいな。
なので見た目の可愛らしさで選んでしまうと、つい四分の三カップや、ハーフカップに目が行きがちになるが、出来るならばフルカップブラを選んで欲しい。
おっぱいを支えてくれる能力が、段違いだからな。
もちろん、ブラジャー対して苦手意識を持たないために、自分のお気に入りのデザインのものを優先してもいい。
重要なのは、長期的におっぱいのためになる選択だ。
ネイルアートやヘアメイクと同じくらい、下着は女性のテンションに影響を及ぼす。
大切なのは、自分が良いと感じるものを選ぶことだ。
ただ、大切なことだから何度でも言うが、クーパー靭帯の損傷は、なるべく、ではなく絶対に防がねばならない。
切れたり傷ついたら、元に戻らないのだから。
どうせ歳をとったら、経験する羽目になるのだ。
若くして垂れ乳にはなりたくないだろう。
この時期から、シッカリと過剰なくらいに守ってあげてほしい。
楽だからなんて理由で、ノンワイヤーやスポブラを選ぶような真似は、しないで頂きたい。
おっぱいが……可哀想だ!
勿論、若さ特有の張りはあるのにクーパー靭帯が伸びきってしまったおっぱいを、悪だとは言わない。
おっぱいは、どんなものでも尊いのだから。
しかし靭帯が伸びきり、茄子のように胸元にぶら下がった状態のおっぱいを見ると、なぜもっと早く出会えなかったのだと、身悶えしたくなる。
支えてあげれば素直に収まってくれるのが、おっぱいなのに。
一年……いや、半年でも早く巡り会えていたならば、救えていたであろうおっぱいに、何度涙したことか!
頼むから世の女性諸君、おっぱいを、クーパー靭帯を守ってくれ!!
まだまだ続く、ブラジャー談議。




