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禁忌を犯せし魔女見習いは、愛しの王子と幸せになりたい。  作者: しゃこじろー


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図書館と猫耳

 私は今学内にある大図書館へとやってきていた。


 魔女と本の歴史は深く、読書についての重要性はよく聞かされた。

 個人的には読書が大好きなため、暇があれば読書に夢中になっている。

 そして、最近ではこの図書館で最も人の少ない場所を発見した。

 

 それは図書館の地下にある区画。

 そこでは【召喚魔法】や【モンス】と言った情報。

 それについての書物のレプリカがたくさん保管されていた。

 

 人の少ない場所に加えて、興味のそそられる書物がある。

 私にとってこれほど心地良い場所はなかった。

 それは自室にいる時よりもはるかに居心地が良い様子に思えた。

 そうして、今日も図書室の地下で読書を楽しんでいた。


 すると、人の気配を感じた。


 それは、かすかに聞こえてくる足音によって気づいた。

 その音に目を向けると、本棚の陰に人の姿が見えた。

 私と同じくらいの背丈で、制服のローブのフードを深くかぶっている。

 なんだか不気味で怖い雰囲気が漂いその人。

 すると、まるで私の視線に気づいたかの様に振り返った。


「ひぃっ」

 

 思わず出た悲鳴をローブの袖で覆ってふさいだ。

 すると、フードを深くかぶったその人は私のもとへと歩み寄ってきた。

 そして、私の目の前でそのフードを脱いで見せた。


 すると、そこには猫耳を生やした女の子と思われる人の姿があった。

 まるで人と猫のミックス。

 そんな、とても幻想的で神秘的な姿を前に私は思わず見とれた。

 創作物ではよくあらわれる獣人の様な存在に見えた。


 そして、私は何度か瞬きして、目の前の人が幻ではない事を確かめた。

 すると、猫耳の彼女は話しかけてきた。


「こんにちは」


 独特のリズムがする挨拶だ。訛りという奴だろうか?

 

「こ、こんにちは大角カイアです」


 返事を返して自己紹介をした。

 すると、猫耳の彼女は耳をピンと立て、驚いた様子で私を見つめてきた。


「あなたがあの・・・・・・」

「えっと、私をご存じなのですか?」

「禁忌を犯した魔女見習いさんですね」


 この学校における私の評価はやはりその様なものらしい。

 とても残念ではあるが仕方のないことなのだろう。


「私は【シュー・ペルツェン】です、シューと呼んでください」

「あ、よろしくお願いします」


 シューさんは深々とお辞儀してきた。

 そして、遠慮気味に私の正面の席を指さした。


「隣、座っても良いですか?」


 私はすぐに立ち上がって「どうぞ」と言って頭を下げた。

 すると、彼女は少し驚いた様子を見せると、柔らかい笑顔を見せてきた。

 そうして、二人で微妙な距離感のまま席に着いた。

 すると、シューさんが話しかけてきた。


「少し質問してもいいですか?」

「はい、何ですか?」

「大角さんはどうしてこの場所に来たんですか?」

「なんと言いますか、私にとってこの場所は居心地が良いのとモンスについて興味があるからです」

「おぉ、モンスに興味があるのですね」

「はい」

「そうですか、実は私もここにはよく来るんですが、この場所を訪れる人は一人を除いてあまり見られませんでした、なので、つい話しかけてみたくなったのです」


 シューさんの言葉は心が高鳴るうれしいものだった。

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