表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/33

 基地の整備工場に行くと自分の飛行機が整備車に引かれてどこかに移動されている景色が見えた。

 自分の飛行機について愛着を持つことはしないようにしていた。それなのに胸の奥が少し痛んだ。

 被弾させてごめん。今までどうもありがとう。私が今日も生きていられるのはあなたのおかげだよ。とハラは心の中で言った。

「飛行機に愛着は持つなよ。新人じゃないんだからこんなこと言わせるなよ」とハラの後ろで整備長は言った。

「あの子はどこに行くの? スクラップになるの?」ハラが言った。

「ならないよ。ハラ。お前の飛行機だ。まだまだ現役で飛べる。どこかの基地で違うエースパイロットが乗るよ。そいつが空の中で落とされなければ、年老いて、飛べなくなって、資料館にでも飾られて、引退。落とされれば空の中に消える。そのどちらかだな」整備長は言う。

「私、あの子のこと気に入ってたんだ」ハラがいう。

「知ってるよ。俺もそうだ」整備長が言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ