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 背筋が凍るような感じがする。まるで目に見えない死神に背中を撫でられたかのようだった。

 私は死ぬ。『今日、ここで私は死ぬ』のだとハラは思った。

 ハラはそのまま飛行機を加速させて嵐の雷雲の中から抜け出した。相手機はおそらくハラの飛行機を墜落させたと思っているはずだ。ハラは飛行機を無理矢理、強引に頭を上げて急上昇させる。飛行機はばらばらになりそうな悲鳴をあげている。下は海。真っ暗でなにも見えないけれど、海が広がっているはずだった。もうすぐ。あともうちょっと。ハラの中に飛行機乗りとしての感覚と直感が戻ってくる。もうすぐ相手機をが雲の中から顔を出すのがわかる。ほら。もうすぐ。あと少し。

 相手機が全速力で嵐の雷雲の中から飛び出してくる。

 その瞬間、ハラの飛行機の弾丸が発射される。当たる。そのハラの直感は今度は本当になった。ハラの弾丸は相手機に命中した。三発叩き込んでやった。ざまあみろ。とハラは思う。

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