HARVEST
幸福な家族には家族の苦痛がわからないし
不幸な家族には家族の安息がわからない
人の話を聞くっていうのは、物凄く難しいことなんだなあ
禁煙があっさりできた人には
禁煙に苦労している人の苦悩がわからない
アジア人差別に悩む人に黒人差別よりはマシだろうと言われても
彼の悩みは消えない
女性差別に苦しむ人に同性愛差別よりはマシだろうと言われても
彼女の苦しみは消えない
誰もが何かを悩んでいる
その何かを誰かと比べたところで
その悩みが薄まったりはしない
みんなそれぞれに悩んでいるのだから
あなたから見てどうか、というのはそれほど重要ではない
社会の中でどう扱われているかがポイントだ
彼も悩み苦しんでいる
あなたにとって大したことのないように思えても
彼からすればあなたの苦悩こそどうでもいいのかもしれない
自分だけが特別だなんて思ってはいけないよ
そろそろ長年の疑問や違和感を形にすべき時だ
さあ収穫の時は今
テレビにゲイがいっぱい出てる
だから今の時代はゲイに理解がある
じゃあ全世界で女性差別は存在しないわけだ
だってテレビには女性がいっぱい出てるじゃない
差別には許される差別と許されない差別があって、
アジア人差別は差別ではないなぜならこれこれこうだからで、
だから場合によりけり差別はしてもいいのである、
なんてふざけんな
結局本気で取り組むのが面倒なだけ
“せっかく穏やかに生きてるのに”って
“気にしすぎ”と問題にしないのが問題だ
これは明らかな差別なのに気持ちの問題で解決しないで
“嫌なこと”にこだわることがとても怖い
いちいちうるさいと言われたら
闘う前から諦めさせられて
許すことはまるで条件反射
だって余計に辛いから
“よくあること”は“大したことじゃない”
“みんな同じ”は“どうでもいいこと”
そうじゃない
特別視をやめることと問題が解決されたかどうかは別問題




